とある雑誌で、上司の「早く帰れよー」という掛け声が部下を怒らせダメにする、という記事を見かけました。
残業時間の管理/残業させないための声かけ
ここ最近、過重労働の問題やワークライフバランスの意識の高まりなどにより、残業時間の管理・削減が会社にとって重要なテーマになってきています。
・◯◯時以降は残業禁止
・残業するときは事前承認が必要
・一定額の残業代をあらかじめ支給する(残業手当目的の残業を削減)
などなど、会社によっていろいろな取り組みをしているようです。
単純に残業時間を減らそうとする場合、経営者・上司は「残業しないで早く帰るように」と声かけするのが簡単です(効果があるかどうかは別として!?)。
ただ、このような声かけが逆効果になることがある、というのがこの記事のスタンスでした。
部下のモチベーション的には?
逆効果になるのは、社員・部下のモチベーションの部分で、とのこと。
強制的に帰らされて目標が達成できなくなる、帰るかどうかを自分で決められない、ということについて不満や不快に感じる人が多いようです。
意識やモチベーションが高い人は、そのあたりのことを自分でコントロールしたいという気持ちがあるのでしょう。
自分自身が会社員だったころを思い返すと、仕事の状況や上司や職場環境次第だったと感じています。
意味のないダラダラ残業、帰りにくいからなんとなくの残業、が嫌いでしたが、20代後半の一時期を過ごした部署はそのような残業が求められる(と感じる)部署でした。
そこでは「残業しないで帰れ」と言われたことはなく、「残業しても残業代が出ない」という環境だったのですが。。。
その時期を除くと、「残業が必要なので残業していた」だけなので、それほどキツイと感じることはありませんでした。
そんなときに仕事の状況に関わらず「早く帰れ」と強制されていたら、たしかにイラっとしたかもしれません。
幸か不幸か!?そのように声かけされることもなく、必要なら残業や休日出勤もするし、必要なければ残業せずにとっとと帰る、という環境で仕事をすることができたのは、環境に恵まれていたということなのでしょう。
経営者や上司の立場では?〜言わざるを得ない!?〜
経営者や上司の立場ではどうすべきなのか。
記事のなかでは、紋切り型の「早く帰れ」ではなく、「部下に応じていろいろな声かけをすれば良い」的に書かれていました。
それができないなら、声かけしないほうがよい、とも。
なんとなく分かる気もするのですが、そこまで気を遣わなければいけないの?というのが正直な感想です。。。
しかも、声かけをしないなら「残業時間の管理をしなければならない」という当初の目的が達せられないですし。
結論は出ない問題ですし、考え方・感じ方は人それぞれですから難しいところですが、やはりある程度は言わざるを得ないのではないかなと思っています。
せめて
・言わなくても自分でコントロールできる社員なのか
・たいして忙しくないのにダラダラ残業をしてしまう社員なのか
・周囲の雰囲気に合わせて残業せざるを得ないと考えている社員なのか
くらいを見極めたうえで、どのような対応が効果的かを考えておく必要はありそうです。
【編集後記】
プロ野球のクライマックスシリーズ、セ・リーグは横浜DeNAが勝って日本シリーズ進出を決めました。
こういうルールですし、どちらのファンでもないですし、どうでもいいと言えばどうでもいいのですが、なんだかな・・・という感じです。
短期決戦でうまく戦ったチームよりも、1シーズンぶっちぎったチーム同士の対戦を見たかったかなという気持ちが強いです。
【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら
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