以前と比べると喫煙者の肩身がどんどん狭くなっていると言われていますが、それでもまだ日本の受動喫煙対策が「最低ランク」という指摘があるようです。
英医学誌が警鐘
インターネットのニュースサイトで
受動喫煙 日本の対策「最低ランク」 英医学誌が警鐘
という見出しが気になり、記事を読んでみました(毎日新聞2017年11月10日付)。
記事の元となったのは英国の医学誌に掲載された論説で、
・日本は飲食店や職場など多くの場所で喫煙が許されていて、規制レベルは最低ランク
・大多数を占める非喫煙者の声が少数の喫煙者に負けている
・たばこ、外食、娯楽産業の圧力が強い
といった内容が書かれているようです。
健康増進法の改正をめぐって厚生労働省と政治家が協議しているというニュースや記事はチラッと見かけるものの、それほど盛り上がっているような印象もありません。
これは、利害関係者が多くてテレビや新聞で取り上げにくいのか、取り上げられていても自分が気づいていないだけなのか分かりません。
ただ、日本の中にいて
・以前と比べると禁煙場所が増えている
・だから受動喫煙対策が進んでいる
と単純に考えるのでは、どうやら足りないようです。
海外と比べてどうなのか?という視点がなければ、今回のような記事を見て「えっ、そうなの?」と驚くことになってしまうかもしれません。
一見気をつけている風でも?「行きつけのゴルフ練習場」
受動喫煙対策で最近感じることが、「対策をしているようでいても形だけでは意味がない」ということです。
いつも利用しているゴルフ練習場ですが、そもそも禁煙打席が圧倒的に少ないです。
2階打席の端のほうの10打席くらい、2階には100打席くらいあるのでほんの1割程度です。
最近は分かりませんが、以前は1階には禁煙打席がなかったので、割合としてはもっと少ないということになります。
しかも、ただでさえ少ない禁煙打席が、外部のゴルフスクールで占有されていることがあるのは驚きです。
たとえば、「平日21時〜23時までゴルフスクールで使用」となっていると、その時間帯に一般利用者は禁煙打席を利用できないわけです。
もはや禁煙打席があるとは言えないですね。
これなども本当に利用者のことを考えて、受動喫煙の問題をしっかりと捉えているなら、このような運用はあり得ないのではないかなと思っています。
・端のほうにとりあえず禁煙打席を作りました。
・でも使用できない時間帯があります。
・そのときは喫煙打席で我慢してください。
と考えているかどうかは分かりませんが、なんとなくそんな風に感じてしまうかなと。
おわりに
ちなみに私自身はタバコを吸いませんが(以前は2箱/日吸うヘビースモーカーでしたが)、友人知人が近くでタバコを吸っていても嫌だとは感じません。
タバコを吸う人の気持ちが分かるからかもしれません(唯一許せないのが、周囲に一切配慮していないと感じる「歩きタバコ」です)。
とはいえ、いろいろな方の意見を聞くと、近くでタバコを吸われたら嫌だと感じる人がかなり多いです。
ふと思うのは、お店を経営している人は大変だろうな、ということです。
「全席禁煙」としてお客さんが増えるのか減るのかは、ターゲットの客層にもよるでしょうし。
個人的には前述のゴルフ場のように、「対応しているようでいて実は対応できていない」くらいなら、「対応していません」としたほうが潔いように感じてしまいますが、どうなのでしょうか。
これも好みの問題なので難しいところですね。
なお、職場における受動喫煙対策への支援として、厚生労働省による助成金があり、一定の要件を満たすと喫煙室の設置費用の1/2を助成金として受け取ることが可能です。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000049868.html
細かな要件やまだ申請が受け付けてもらえるかどうかなど、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
【編集後記】
日曜日に放送されているテレビドラマ「陸王」にハマっています。
たまに映る行田の街並みがうれしい、ということも大きいのですが。
【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら
ブランパン〜チーズ〜
コメント
[…] 日本の受動喫煙対策は最低ランク!?以前と比べると喫煙者の肩身がどんどん狭くなっていると言われていますが、それでもまだ日本の受動喫煙対策が「最低ランク」という指摘があるようです…www.shiono-zei-blog.com […]