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「税金払えばいいんでしょ?」という言葉を使っていいのはオーナーだけ!?

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会計と税金計算とのルールの違いは一般の方にはなかなか分かりづらいものです。

税金計算上の経費に認められないものがあったとき、「税金払えばいいんでしょ?」と言いたくなる気持ちも分かりますが。。。

「やりたいこと」が「やりたいように」「やれない」問題

経理処理について

◯◯をやりたいんだけど、会計上、税務上、何か問題ある?

という相談を受けることが多くあります。

相談者も、どこか気になるところがあるから相談しているわけですから、何か問題があることが多かったりもします

・当期は利益がたくさん出るから、来期の費用を前倒しして当期に計上しておきたい。
・当期は売上が少なくて赤字になりそうだから、利益を調整して黒字を確保したい。
このような内容であれば、「もしかしたらダメかも?」というのは、聞く前に覚悟もできているかと思います。

一方で、問題になるなんて想像もしていなかったことや、良かれと思ってやったことが、税務上、引っかかることもあります。

・業績が悪い子会社の赤字を減らせるよう調整してあげたい=>寄付金/移転価格税制の問題
・頑張った社員に商品券や金一封など報いてあげたい=>給与所得課税の問題
など、なんの悪気もなく、やってあげたいと思ったものの、やりたいようにやれないという問題が発生することがあります。

「やりたいこと」を「やりたいように」「やる」ために

「やりたいこと」を「やりたいように」「やる」ためにはどうすれば良いか。

懸案(やれない理由)が会社が負担する税金であれば、税金を払ってしまえば解決することも多いです。

例えば、役員報酬で考えてみます。

役員報酬というのは、税金計算上の経費として認められるためには、いろいろな条件が決められています。

その条件を満たさなければ余計な税金を支払うことになるので、普通なら、できる限りその条件を満たすような役員報酬の支給方法/金額を検討することになります。

ところが割り切ってしまって、「支給したい金額を支給したいタイミングで支給する」ために、その分の税金を払ってしまえば、とりあえず問題はないわけです。

税率が30%で、条件を満たしていない役員報酬を5,000万円支給するとした場合には、条件を満たした場合と比べて法人税を1,500万円多く負担することになるのですが。

やりたいようにやるかどうかは、その税金の負担を良しとするかどうか、ということになるでしょう。

「税金払えばいいんでしょ」を無条件で使って良いのは?

普通の感覚からすると、自分の財布であれば、できる限り税金が少なくなる方法を検討するはずです(過度な節税ではなく、ルールに則った運用を工夫するという意味で)。

ただ、自分の財布ではなく会社(他人)の財布という感覚が強いと、「税金を払えばいいんでしょ?」という発想が出てこないとも限りません。
「やりたいことをやりたいようにやる。余計な税負担もやむを得ない。」的な発想です。

実際には、社員やオーナーではない経営者がそのことを口にすると、

・工夫することを放棄して「税金を払えばOK」、という発想はあり?
・自分の財布だとしても同じことをする?
・余計な税金が発生していることをオーナーや株主に対して説明できる?

と感じてしまって、なんとなく違和感があります。

やはり、この「税金を払えばいいんでしょ」を無条件で使えるのは、オーナーだけではないかと考えています。
オーナー自らが発言する分には周囲は何も言えませんので(言う必要もないかもしれません)。


【編集後記】

昨日、待ちに待った新クラブ(ドライバー、3W)が手元に届きました。
週末の競技(コンペ)が楽しみです。

【昨日の1日1新】
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