税理士試験合格後も企業勤務を続けるという選択。迷いがあるうちはあわてて辞めないほうが良い!?

税理士試験の合格発表から1週間経ちました。
無事に税理士試験をクリアして、今後の働き方に悩み始めたという人もいるのではないかと思います。

もしも一般企業に勤めながら合格して、今後の方向性に迷いがあるなら、あわてて会社を辞めない方が良いかもしれません。

一般企業に勤務しながら税理士試験の受験

一般企業に勤務しながら税理士試験を受けている場合、勉強を開始した理由・目的は人によっていろいろとあると思います。

・専門性を身に付けたい
・社内で税務関係の仕事がしたい
・社内での評価を高めたい
・将来は税理士事務所、税理士法人に転職したい
・独立したい
などなど。

このなかで、「独立したい」という人の割合は、税理士事務所に勤務している受験生と比べると、かなり低いのではないかと思います。

・もともと独立を考えていないからこそ一般企業に勤めている。
・独立したいからこそ、決して待遇が良いとは言えない(!?)税理士事務所に勤めている。
というような人が比較的多いのではないかと。

そうすると、そもそもの前提が違う可能性が高いので、合格後の働き方の意識に差があるのも当然かもしれません。

税理士業界に飛び込むか?企業勤務を続けるか?

税理士業界に飛び込むか?企業勤務を続けるか?

企業勤務を続けながら税理士試験に合格した場合、どちらを選択するかは悩みどころではないかと思います。

私の周囲でも
・とっとと税理士業界に転職
・迷いながらも税理士業界に転職
・迷いながらも企業勤務を継続
・迷わずに企業勤務を継続
といった感じで、その方向性ははっきりと分かれています。

私の場合、いつかは独立したいと思いつつ、税理士業界に「転職」という選択肢は考えていなかったので、自動的に「企業勤務を継続」していたことになります。

そのうえでいろいろな税理士の方と知り合えるような環境に身を置きながら、しっかりと考えてみることが必要だと考えていました。

税理士業務ができない企業勤務のときから税理士登録をしたのも、税理士をしっかりと間近で感じたいという思いがあったからです。

サラリーマン税理士として税理士登録した理由
現在は会社員として一般企業に勤務しながら、「自宅開業」という区分で税理士登録をしています(追記:現在は一般企業を退職し、独立しています)。 ...

迷いがあるうちは慌てず、迷いがなくなったら早めの決断

一般企業に勤めながら税理士試験に合格した場合、今後の方向性について、何らかの迷いがあるなら、迷いがなくなるまで企業勤務を続けるのもアリなのではないかと思っています。

一般企業に勤めているメリットはそれなりにあります(どのような企業に勤務しているかにもよりますが)。
・会社の事業、経営に内部から携わることができる。
・外国との取引、外国に支店や子会社があれば、外国の税制を知ることができる。
・連結決算、連結納税を経験することができる。
・会社が属している業界固有の事情に詳しくなることができる。
など。

これらのメリットが享受できるような企業で勤務を続けていれば、将来、税理士業界に飛び込んだときに、自分自身の強みになるはずなので、慌てて会社を辞めるのはもったいないかもしれません。

「税理士試験には合格したけど、今の仕事も面白いし、離れるのはもったいないかも。」
というように恵まれた環境であるなら、なおさらですね。

ただし、いろいろ迷ったうえで、最終的に迷いがなくなったなら、税理士業界に転職するなり、独立するなり、をスパッと決断してしまったほうが良いと思います。

絶対的な「正解」はありませんし、その立場にならないと分からないこと、経験できないこともたくさんありますので。


【編集後記】

ふとカレンダーを見ると、この年末年始はカレンダー的には恵まれていないんですね。
ゴルフ以外の予定がなく、そもそも冬休みという設定もないので、あまり関係ないのですが。

【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら

MacBook Proにofficeをインストール


シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする