会社(経営者)と税理士(税理士事務所)との関係。
会社によって、税理士によっていろいろな関係性、付き合い方があって興味深いと感じています。
相談しにくい顧問税理士
「顧問税理士に相談しにくくて・・・」という話を聞くことがあります。
税理士業界のことをあまり知らないときは、「えっ?」と耳を疑いましたが。。。
・こんな処理をしたいと相談したら怒られそう。
・こんな初歩的な質問をしたら申し訳ない、怒られそう。
・お願いしたいことがあるけど、嫌な顔をされそうでお願いできない。
など、相談しにくいと感じる事情があるようです。
本来なら、顧問税理士にだからこそ気軽に質問や相談すべきなのに、それが出来ないのはちょっと厳しいですね。
もっとひどいケースだと、
・税理士や税理士事務所の担当者が偉そう
・会社(経営者)のことを馬鹿にしていて、言うことに一切耳を傾けてくれない
なんていうケースもあるようで。
こんな関係性ならお金を払う価値はまったくないですね。
顧問税理士は下請け(外注先)?
これとは逆に、「顧問税理士なんて会社の言うことを聞いていればいいんだ」という考えを持っている方もいるようです。
「仕事をあげる立場」と「仕事をもらう立場」という位置関係。
顧問税理士としては、顧問料をいただく以上、会社・経営者にとってメリットがあるように最善を尽くすのは当然です。
ただ、それが「100%下請け・外注先」として「仕事をいただく立場」「絶対服従的な関係」ということとは違うのではないかと思っています。
言われた通りにやるだけならある意味ラクではありますが、それこそ「税理士なんていらないんじゃない?」という感じではありますね。
相手に何を期待するのか?をはっきりと意識すること
1つめが「税理士が上」のケースで、2つめが「会社が上」のケースです。
個人的には、税理士が「顧問先から必要とされてサービスを提供してお金をもらう」という立場であることを考えると、まず「税理士が上」という感覚はありえないかと思います。
税理士に希少価値がある時代ならまだしも、そうではないですから。
税理士のなかでも少し特殊な業務や専門性が必要になる業務(海外関係、連結納税関係、組織再編、相続関係など)があります。
これらを使いこなせる税理士に希少価値はあるかもしれませんが、それなりのフィーを払うはずなので、別に「税理士が上」にはなりませんね。
その逆の「会社が上」「会社の言うことだけを聞いていれば良い」という考え方は、税理士業務を「下請けに発注する業務の1つ」と捉えていると考えられます。
世の中、それでも構わないと割り切っている税理士も多いようですが、私としては、そんな関係性に限られた時間を費やすのはもったいないかなとも感じています。
「仕事をいただく」という立場ではあっても、もう少し深くしっかりと向き合える関係性が理想かなと。
どちらが上でどちらが下か。
税理士に何を期待するのかで回答は変わるでしょう。
下請け業者で十分なら「会社が上」かもしれませんし、パートナーと考えるなら「上下」という関係ではないはずです。
ちなみに、この関係性は、お互いに納得して満足しているなら部外者がどうこう言うことではありません。
ただ、もしも現状に不満があるなら、「相手に何を期待するのか」を一度考え直してみても良いのではないかと考えています。
【編集後記】
大相撲の日馬富士は結局引退することになりましたね。
お酒の席でのトラブルが原因で引退とはもったいないですね。
【昨日の1日1新】
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