・今までもこうしてきたから。
・前回は良かったのになぜ今回はダメなのか?
という言葉は言わないようにしています。
逆の立場で言われた時に、少し残念だなと感じることがあるからです。
例えば誤った経理処理をしようとしているケース
経理部門の大きな仕事の1つが、
会社にもよりますが、基本的には伝票を全件(
そして伝票チェックをしていると、困った(誤った)処理をしようとする人が出てきます。
それがいつも同じような人だったりもします(苦笑)。
その場合、経理担当としては「このケースではこの処理はできない」とか「この処理をするためには、証拠となる資料を出してほしい」と伝えざるを得ません。
そうなると、「今までもこうしてきたから。」とか「なんで今回はダメなのか?」というような発言を聞くことになります。
そういう発言をする人は「なぜそのようなことを言われるのかが理解できない。」ということなのかもしれません。
しかし、条件反射的に「今までもこうしてきたから」と言われてしまうと、「もう少し考えたら分かるはずなのにな。」とついつい感じてしまうことになります。
そう言わせる側に問題はないのか
「今までもこうしてきたから。」には2種類あります。
1つは本当に「前回はそうだった」というケースです。
何らかの理由(少額だったなど)でチェックから漏れてしまうということはあり得ます。
会計監査はサンプリングが基本なので、100%を網羅することができないというのと似ているかもしれません。
単純に「前回も誤っていた」だけであり、今回もその処理でOKということにはなりません。
もう1つは「前回は似たような処理をしたが、前回と今回では状況が異なる」というケースです。
これはなかなか分かりにくい部分かもしれません。
ある取引に関する会計処理を決める場合、表面的なことだけでなく、その取引全体から判断するケースが多くあります。
複雑な処理の問い合わせがあった場合、その処理をする理由まで伝えるようにしています。
ところが、実際にはそれがきちんと理解されていない(伝え手と聞き手のどちらの問題であれ)というケースもそれなりにあるのかもしれません。
もしも相手に合わせた説明が出来ていないことが原因であるならば、伝える側がもう少し伝え方などについて工夫が必要になるのかもしれません。
ちなみに当然ですが、伝える側がブレていて、毎回言っていることが違うということでは全く話になりませんので、注意が必要です。
そのような反論をしないためにはどうすべきか
例えばスピード違反で捕まってしまった場合、
「昨日までと同じ速度で走っていたのに今日だけ捕まるのはおかしいではないか。」
という人はいないと思います(もしかしているかも?)。
税務調査でも
「今までも同じ処理をしてきて指摘されなかったのに、今回指摘するのはおかしい。」
というのは通用しません(おそらく)。
そのような反論をしないで済むようにするためには
・やるべきことはきちんと(正しく)やる。
・疑問があればきちんと確認する。
・指摘を受けた場合にはきちんと理由まで確認し、一般化して今後の基準にする。
ということが最低限必要です。
そうすれば何か指摘があっても、きちんと反論することができるはずです。
特に最後の「今後の基準」にできるかどうかが大きなポイントになると思われます。
どのような性質の事項であれ、「その場が済めば良い」と考えるのではなく、今後に活かすことができるよう「一般化」「標準化」して基準を作っておくことが大切ではないでしょうか。
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【編集後記】
先日はかなりの強風(今まで経験した中で一番?)の中でゴルフをやってきました。
やはり風よりは雨のほうがましだなと感じつつ、競技だったらそうも言ってられないと言い聞かせながら楽しんできました。
【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら
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