「管理部門は営業部門に気をつかわなければならない」「営業部門をお客様と思わなければならない」という言葉を聞いたことがあるという方は多いかもしれません。
発言する人次第ではありますが、「浅いな〜」と感じることも多いです。
管理部門 vs 営業部門でよく聞く言葉
会社がそれなりの規模になって、管理担当の従業員を採用したり管理部門が出来た場合に、よく言われるようになるのが次のような言葉です。
・管理部門は営業部門に気をつかわなければならない。
・管理部門は営業部門をお客様と思わなければならない。
字面だけを見るともっともらしく読めますし、このような発言をすると、それらしく聞こえたりもします。
ただ、これってホントでしょうか?
本当に理解していたらそのような発言にならないのでは?
このような考え方を100%否定するつもりはありませんが、無条件に正しいとは思いません。
私自身、社会人になって2〜3年目くらいはそのような考え方を持っていたかもしれませんし、それこそ、もっともらしく、偉そうにそのような発言をしていたような気もします。
(その頃は営業部門にいたこともあり)
ところがある時、そのような表現をすることがとても浅いものだということに気づきました。
そもそも管理部門とか営業部門とか考えている時点で違うのではないか、本質をしっかりと理解していたらそのような表面的な発言にならないのではないか、と考えています。
単なる役割分担に過ぎないということ
管理部門、営業部門で分けて考えるなら
・管理部門が営業部門に(必要な)気をつかうのは当たり前
・営業部門が管理部門に(必要な)気をつかうのも当たり前
です。
管理部門、営業部門というのは社内における単なる役割分担であり、どちらが上でも下でもないはずです。
「営業がお金を稼いでいる」ということは間違いありませんが、偉いわけではありません。
「商品を売ってお金をもらう」役割を果たしているというだけです。
逆に、会社を守っている管理部門が偉いわけではないというのも当然です。
少し例えは違いますが、先日までWBC(ワールドベースボールクラシック)で盛り上がっていた野球で考えてみるとはっきりしています。
点数を取る野手が偉いのか、点数を取られないようにする投手が偉いのか。
そんな議論が全く意味がないのは誰から見ても当然でしょう。
それらしい言葉ではなく本質を理解する努力を
・所属している組織の役割は何なのか?
・その組織において果たすべき自分の役割は何なのか?
・そのためには何が必要になるのか?
ということを考えた場合、当然他部門との円滑なコミュニケーションも必要になりますし、相手の立場になって考えることも必要になるでしょう。
これは管理部門だろうが営業部門だろうが同じことです。
そして、このようなコミュニケーションがうまくいかない場合に、安易に「管理部門とは」とか「営業とは」という表現になってしまいがちなのです。
どんなに浅くても、そのほうがもっともらしく聞こえるからかもしれません。
ただし、そんな表現こそ、安易に使うべきではないと考えています。
物事の本質が隠れてしまうからです。
問題が起こっている場合には、「それらしい」「抽象的な」表現に逃げるのではなく、
*そもそも何が問題なのか?
という本質を捉えないといけないのは当然のことです。
実は、実際の問題はもっと別のところにあった、というのもありがちなことです。
「抽象的な課題」「問題点が分かりにくい懸案」を整理して解決するという行動があまり得意でないと、本質を捉えていない抽象的な表現に逃げてしまいがちになるのかもしれません。
常に本質的な問題がどこにあるのかを理解しようと努力し続けることで、少しずつでも変わっていけるのではないかと考えています。
もう少し具体的に書きたかったのですが、問題がありそうなので控えめにということで。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【編集後記】
週末は高校時代の恩師や友人達と25年ぶりに再会しました。
恩師は、自分が思っていた何倍も熱くてスゴイ野球オヤジだったことが分かりました。
当時は大学での野球には役に立たないと思って適当に遊んでいましたが、もう少し真剣にやっていても面白かったかも、と今さらながら感じたりしました(遅すぎですね)。
【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら
外出先近くのコインパーキング
高校時代の恩師、友人達と再会
函館海や 川越店
ガストで飲み会(2次会)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー