会社員時代、いろいろな組織で仕事をしてきましたが、残業代の請求に関する取り扱いもさまざまでした。
10年以上前には、今では考えられないようなブラックな環境を経験したこともあり、残業代の請求については自分の中で少し厳しめの基準を設けるようなっていました。
目次
残業代の請求に関する変遷
会社員生活の約20年間を振り返ってみると、世間や会社の中で残業代に関する考え方が大きく変わってきたことは間違いありません。
残業代の請求をどのようにしていたのか、思い出しながら振り返ってみます。
書いていいのか悪いのか分かりませんが、まずかったとしても過去のことなので。。。
新入社員時代(研修の位置づけ):1990年半ば
残業代を請求したことはほとんどありませんでした。
たしか、部全体で認められる残業代の枠(経費予算?)があり、「新人にはその枠が回ってこない」という、なんだかよく分からない説明を受けた記憶があります。
職場の事情で1年くらい経ったころには、かなり忙しくて残業もガッツリやっていましたが、若くて素直だった当時は、疑問も持たずにおとなしく「残業代なし」で働いていました。
営業時代 その1:〜2000年頃
最初の営業時代には、残業代はなく、営業手当のようなものが定額で支給されていたように記憶しています。
当時は、土日も関係なかったり、日付が変わるまでの残業もザラでしたので、ほんの数日で使い切ってしまう程度の時間でした。
しかし、
・仕事が楽しかった
・残業が強制ではなく、自分でその必要性を感じていた
・周りも同じような状況だった
ということもあり、まあこんなものかなとあまり気にしていませんでした。
営業時代 その2:〜2005年頃
次の職場では請求できる残業時間は大きく制限されていました。
1日で使い切ってしまう程度の時間ですから、無いに等しかったくらいです。
いろいろな意味で今だったら完全にアウトな環境でした。。。
管理部門 その1:〜2007年頃
部門が変わり、さらに時代が少しずつ変わり始めていたのでしょうか。
「残業時間はきちんとつけて請求するように」という環境になりました。
そうなると不思議なもので、「余計な残業はしないように気をつけなければ」という意識が芽生え始めました。
自分の中で、「残業代を請求しても恥ずかしくない」時間の使い方をしなければいけないという緊張感がありました。
管理部門 その2:〜数年前まで
会社も変わり、組織や文化も違う環境でしたが、やはり「残業代はきちんとつけるように」という恵まれた(本来なら当たり前かも?)環境でした。
当時は税理士試験の受験生だったので、余計な残業はしたくない状況でした。
その意味では、ムダな残業はしていなかったつもりです(少なくとも自分の基準では)。
それでも、実際には、残業したとしても請求する残業と請求しない残業が存在していました。
請求する残業と請求しない残業の判断基準
残業代を請求するかしないかの判断は、
*やらなければいけない残業・・・請求する
*やったほうがよい残業・・・請求しない
という基準にしていました。
例えば、次のようなイメージです。
・残業しなければ締切りに間に合わない・・・「やらなければいけない残業」だから請求する
・締切りには間に合うが、残業して進めておけば明日以降が楽になる・・・「やったほうがよい残業」だから請求しない
何事も前倒しでやるのは理想ですし、ある意味では望ましいことかもしれません。
ただし、あえて言えば「コストアップにならないのであれば」ということが前提になるのではないでしょうか。
「やったほうが良い」程度の残業は、やりだしたらキリがありません。
ましてや余計な残業時間を増やすことに繋がる可能性も高いですから、出来る限り減らしていくことが大切です。
必要ならきちんと報いるが不要なものは削っても良いはず
自分が会社側(残業代を支払う経営者や上司の立場)の場合、
「残業の実績があれば、きちんと残業代を支払う」
ということは絶対に守らなければなりません。
一方で
・その残業が本当に必要なのか。
・なんとなく惰性で残業しているだけなのではないか。
といったあたりのこともきちんと見極めなければなりません。
そのためには、その残業の内容や性質を正しく把握しておかなければならないのは言うまでもありません。
この部分の見極めが甘かったり、残業(あるいは休日出勤)しようとしているやる気を削ぐのが忍びない、というような理由で、ズルズルと残業申請を認めているケースも多いような気がします。
「余計な残業には残業代は払わない」というような強い決意を示すことが、結果的に労働環境の改善にも繋がっていくように感じています。
(くどいようですが、実際に発生した残業代は払わないとアウトですので・・・)
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【編集後記】
今まで放置してきてしまいましたが、この週末でe-Taxが利用できるよう準備をしなければいけません。
【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら
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