少し前にニュースになっていた、中日ドラゴンズの松坂投手の「練習日にゴルフ問題」。
そもそも問題があったのかどうか、考えてみたいと思います。
松坂投手の「練習日にゴルフ」問題
当事者にしか分からないことは当然あるとして、とりあえずネットニュースなどで書かれていることをまとめると、次のようなことがあったようです。
(前提)
・松坂投手は右肩をキャンプ中に負傷し(ファンとのハイタッチが原因と報じられる)、現在は2軍でリハビリ中
(練習日にゴルフ!?)
・ドラゴンズ2軍の練習日
・松坂投手は関東で治療を向けるために2軍の練習を欠席
・その上京したタイミングでゴルフをしていたことが週刊誌に報じられた
このことをもって、「練習をサボってゴルフをしていた!?」的なニュアンスで報じられてしまったようです。
ただし、ニュース記事などによると、
・予定通り、治療を受けていた
・最初から練習に参加する予定はなかった
・空き時間にゴルフをしていた
わけであり、決して練習をサボったわけではなかったようです。
いったい何がダメだったのか?
では一体、何がダメだったのでしょうか。
なんとなく、雰囲気で
練習をサボってゴルフをしていたなんてけしからん!
という捉え方をされたのかもしれません。
あるいは
怪我をして2軍で調整中にもかかわらず、しかもシーズン中にも関わらずゴルフをするなんてけしからん!
ということなのかもしれません。
またまたあるいは、
肩を痛めているのにゴルフなんてけしからん!
ということなのかもしれません。
いずれにしても、どのポイントで批判(非難)されているのが分かりにくいという印象を持っています。
もしも「サボり」に該当するなら、非難されて然るべきでしょう。
怪我をして2軍調整中=>練習日に練習をサボってゴルフ
なんていうのが論外であることは間違いありません。
ただ、繰り返しになりますが、今回、記事を見る限り、これには該当しないようです。
であれば、これって許容される程度なのではないかなと思ったりもするわけです。
会社員が出張先で早めに用事が済んだから、少し早めに飲みに行く。
なんてことは普通にあるでしょう。
あるいは、午後に休みを取って通院し、早く終わったから空いた時間で映画を見に行こう!という行動は責められることなのかどうか。
また、出張先からの帰り道、勤務時間内であっても直帰するなら新幹線で軽く一杯、なんて普通ではないでしょうか(たぶん)。
なかなか難しいところではありますが、目くじら立てるほどのことでもないような気もします。
しつこいようですが、「サボり」ではなく、
本来の用事を済ませたうえでの空き時間の過ごし方
の問題ですので。
きちんと文字(言語)にしておくことが大切!
こんなことを考えていると、結局、
・きちんとルールを決めておく
・文字(言語)にしておく
というのが、双方にとってハッピーなのだろうと思います。
・シーズン中のゴルフ禁止
・練習日のゴルフ禁止
などは分かりやすいかもしれません。
ただし、じゃあ他のスポーツはどうなの?とか、飲み会はいいの?とか、瑣末な疑問が湧いてきたりもします。
大人の世界でそこまでやることなのだろうか?と感じる人も多いかもしれませんね。
グレーなことはグレーなままで済ませておいたほうが運用しやすいことはたくさんあります。
逆に絶対に許さない、許されないという行為があるなら、それについてはしっかりと文字(言語)にしておく必要があると思います。
このことは、一般の会社でも当てはまります。
たとえば
勤務時間中の喫煙は常識の範囲内で!
とした場合、1日に複数回、喫煙のために席を外すことはあるでしょう。
ただし、1日に何十回も席を外すようであれば、やはり問題があります。
これを防ごうとするなら、ルールとして「勤務時間中の喫煙は禁止」とうたうしかありませんが、そこまでやるのかどうか。
会社として「ここだけは譲れない」という部分については、しっかりと言語で表し 、「自主性に任せて・・・」という部分については、それなりの自由度を持たせておくのがよいのだろうと考えています。
経営者の感覚からすると、
・そんなことまで言わないといけないの?
・それくらい判断してほしいけど!?
と感じることも多いと思います。
それでも、感覚の違いやちょっとした行き違いで気まずくなったり、余計な時間が取られるくらいなら、「きちんと文字にする」と割り切ってしまったほうがラクなのかもしれません。
【編集後記】
ゆっくりですが、少しずつ、一歩ずつでも進めていければと思っています。
【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら
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