年齢を重ねるにつれて「注意される」機会は徐々に減ってきます。
経営者ならなおさらでしょう。
だからこそ、「ズバッと指摘してくれる存在」「怒ってくれる存在」というのが必要になるのだと思います。
ズバッと斬られたい!という感覚
先日、初めて訪問した床屋さんで話をしていたとき、オーナーさんから「ちょこちょこと税理士さんから怒られるんですよね」ってコメントがありました。
よくありがちな「偉そうな税理士が・・・」ということではなく、「ダメなことは注意してくれる」という悪くないニュアンスで、です。
40歳を過ぎて、経営者という立場になると、なかなか怒られる機会もないし・・・ということもあって、「それはそれで貴重な機会ですね」なんて話をしていました。
自分自身のことを振り返っても、確かにそうだなと感じます。
独立して経営者である以上、何かを言われても上下関係ではなく、横のつながりという関係性になると思います。
お客様・顧問先との関係も上下という意識ではなくパートナー的な存在というのが理想なので、もしも上からこられたら、その時点で関係性も終了かもしれないと思ったりもします。。
で、そうなると、社内ではトップ、社外との関係性は横の関係が中心となり、結果として「怒られる」ことがほとんどなくなるのではないかなと。
そうなると、たまには「怒ってくれる」「注意してくれる」「言いにくいことも助言してくれる」「ズバッと斬ってくれる」相手の存在というのが、貴重になるのだろうと感じています。
有効かどうかの基準は「ありがたい」と感じられる関係性かどうか
このように、ズバッと斬ってくれる存在が有効かどうかの基準は、それを「ありがたい」と感じられるかどうか次第だと思います。
前述した床屋さんの場合、「ここのラインまでいくと税理士さんから怒られちゃうかな」という感じで、自分を律するための基準として利用しているような印象を受けました。
少なくとも、決して嫌がっている感じではなく、むしろ「ありがたい」という意識のほうが強いように感じました。
もしも「偉そうな税理士」「うるさい(だけの)税理士」だった場合、「ありがたい」ではなく「鬱陶しい」存在になるでしょう。
自分自身、税理士としてお客様との関係性を考えたときに、
「うるさい」なのか?
「ありがたい」なのか?
どのように感じられているのか?には注意しておく必要があります。
同じ会話をするにしても、感じられ方次第で効果には大きな違いが出てしまいますので。
せっかくなら、「ありがたい」と感じてもらえる関係性が築けていることを前提として、「きちんと注意してほしい」「指摘してほしい」と思っていただけるような関係性が理想ですね。
身近にしっかりと指摘してくれる存在を確保する
人からとやかく言われたくないから独立したという方の場合、「ズバッと斬られたくない」という感覚の方も多いかもしれません。
ただ、前述のように、やはり身近にしっかりと指摘してくれる存在、ズバッと斬ってくれる存在を確保しておくことがオススメです。
・日々、決断の連続
・絶対的な解はない
・自信もあるが不安もある
という環境では、どうしても客観的に見られなくなってしまうこともあるでしょう。
だからこそ、切羽詰まる前、比較的落ち着いている平常時に
「違った方向に進みそうになった時にしっかりと指摘してくれる存在」
を確保しておくことが大切になると考えています。
【編集後記】
昨日会食した顧問先の担当の方から、「痛風の薬を飲むべき」「飲まないという判断は正しくない、損をしていると思う」とご指摘いただきました。
100%おっしゃる通りです、ありがとうございます。
ほぼ痛みも無くなってきたので、そろそろ病院に行くことにします。。。
【昨日の1日1新】
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洞門で懇親会