商品を買っていただく、仕事をしてお金をいただく、というのは難しいことです。
タイを旅行しながら、現地でモノを売っている人々を見ながら、改めてそんなことを感じていました。
*バンコクのチャトゥチャックウィークエンドマーケット
まずは0→1にすることの難しさ
会社勤めの場合、自分の会社の商品やサービス、商流などが整っていれば、ほんの少しの努力でもそこそこ売れてしまうということはあり得ます。
会社や事業の土台がしっかりしていれば、工夫次第では成果が出やすい環境にいる可能性があります。
一方、社長や個人事業主として新たに事業を開始する場合、ゼロからのスタートになります。
よく言われることですが、「1を2にすること」よりも「0を1にすること」のほうが、はるかに大変です。
商品やサービスがまったくイケていない場合、どれだけ努力しても0のまま、という可能性もあるというのが、新規事業や新規開拓の難しいところです。
タイのマーケットで買うショップを決めた理由
タイ旅行中にチャトゥチャック・ウィークエンドマーケットに行く機会がありました。
http://www.bangkoknavi.com/miru/208/
半日では回りきれないほどの数の店が出店していますが、同じような雑貨や洋服などを取り扱っているショップがいくつもあります。
ある雑貨を買おうと1件目の雑貨屋を見ていたとき、高いので値下げ交渉をしたところ、
・値下げ幅はほんのわずか。
・店員さんは座ったままで売りたい気持ちも全く感じない。
という状態だったので、とりあえず購入は見送りました。
それからしばらくして、別の雑貨屋さんを発見しました。
そちらは、同じものが最初の雑貨屋さんの半額くらいで売られていました。
しかも、その店のご主人は、我々が着いて早々、
・マーケットではバッグをナイフで切って、中身を盗む泥棒が多いから気をつけるように。
・バッグは必ず身体の前で持つように。
と丁寧に注意を促してくれました。
さらに偶然にも、我々が見つけられずに探していたマーケット内の地図もくれました。
ここまでしてもらうと、購入を決定するのに値段はどうでもよくなってきます。
簡単な値切り交渉だけで即購入することにしました。
ちなみに1件目の雑貨屋はマーケットの入り口から入って比較的すぐの場所、2件目の雑貨屋はマーケットの真ん中くらい。
ということで、1件目の雑貨屋には黙っていてもどんどん客もくるし、無理に買ってもらわなくて結構、というスタンスだったのでしょう。
立地の優位性というのは間違いなくあるので、1件目の雑貨屋の反応もおそらく問題ないという結論になるのでしょう。。。
お金をいただくということの厳しさ
2件目の雑貨屋が我々にしてくれたことは、他の店との差別化を考えたものなのか、単なる親切心だったのかはわかりません。
たとえ結果論であれ、差別化しにくい雑貨を扱う店で、その主人の対応が購入に繋がったのは間違いありません。
それにしてもたくさんの競合店が周囲にあるなかで、差別化しにくい似たような商品を販売するのは大変だなとしみじみ感じました。
自分のことに置き変えた場合、その他大勢にならないために
・何が自分のウリなのか。
・どのようなことで人のお役に立てるのか。
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【編集後記】
昨年はうっかり申し込み忘れてしまった東京マラソン。
今年も忘れかけていましたが、知人から教えてもらってギリギリセーフ、ということでとりあえず申し込みだけ済ませました。
例年通り「ハズレ」てしまうのでしょうか??
【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら
神田から稲荷町まで銀座線
マクドナルド 稲荷町駅前店