先日、ゴルフ場でのある経験を通じて、アドバイスはタイミングや相手のレベルに合わせることが必要だと改めて実感しました。
当たり前のことではありますが、その当たり前のことこそが難しいですね。。。
ゴルフ場にて
先日、ゴルフ場でラウンドしていたときのことです。
1つ前の組は3人組でプレーしている中年男性たちでした。
朝のスタートホールからその様子を見ていたのですが、この人たちがなかなか打たないのです。
その前の組との間が300ヤードくらい開いても、まだなかなか打たず。。。
下手すると350ヤード以上開いてから打っているような状況でした。
一般的なエンジョイゴルファーだとドライバーの飛距離はせいぜい230ヤードくらいで、この人たちも見た感じでは200ヤードくらいですから、明らかに前の組との感覚が開きすぎていました。
ゴルフは結構マナーにうるさいスポーツだったりします(みんなが楽しくプレーするために必要なことなので、仕方ないのですが)。
そして、たくさんあるマナーのなかでも、よく言われるのが「プレーファスト」とか「スロープレー禁止」で、ゴルフのプレーが遅くならないように注意することが必要です。
ある組が遅いプレーをしていると、車の渋滞と同じで、その後続の組がどんどん遅れていくことになってしまうからです。
そのため、前組から離されないように注意しながらラウンドすることが大切なのですが、そもそも前組との距離感自体がイマイチ、という感じでした。
レベルに合わせたアドバイスの大切さ
そんな前組の人たちでしたが、ゴルフ自体は別に初心者というわけでもなさそうでした。
ということは、普段からそのような距離感を持ちながらラウンドしているのかもしれません。
ゴルフでは「打ち込み」といって、自分が打ったボールが前の組に届いてしまうことは避けなければいけません。
ボールが当たったら大ケガに繋がりますので。
で、おそらく、この前の組の人たちは、この「打ち込み」を避けるためにかなり距離を取っていたのでしょう。
・前組に打ち込まないように注意が必要
・自分の飛距離を正しく把握できていない
・組の全員が同じような認識
・結果として前の組と開き過ぎてしまう
ということになっていたのだと感じました。
おそらく、ゴルフ初心者のころは、「ボールの打ち込みは絶対にダメ」と教わったのでしょう。
それは間違いなく大切なことなのですが、ラウンドに慣れるに従って、
これくらい距離が離れたら打っても大丈夫!
というアドバイスをもらう機会がなかったのだろうなと。。。
・初心者の方に対しては、マナーや危険の回避などをアドバイス
・ラウンドに慣れている方に対しては、それぞれの状況に応じたアドバイス
のように、レベルに合わせたアドバイスが大切だと改めて感じました。
適切なタイミングで適切なアドバイスがもらえていないと、このようなことが起こってしまうわけで、前の組の方々に問題があるというよりも、そのようなことを聞く機会がなかったのだろうなと。
ビジネスの場面でも
レベルに合わせたアドバイス。
こう書くと当たり前じゃん、となりそうですが、ビジネスの場でその分かりきったことが出来ているかどうか、見直してみるのも良いのではないでしょうか。
新入社員、若手社員、中堅社員、幹部社員に対して、同じ言葉、表現で話しても、伝わる人・伝わらない人がいるはずです。
大企業に対して中小企業向けのコンサルをしても意味がなく、その逆も同じでしょう。
アドバイスが生きるも死ぬも、相手にフィットする内容であるのかどうか、考えてみる必要がありそうですね。
相手に合わせていかに臨機応変に対応できるか、伝えるための引き出しをいかに多く持っているか、が経営者や士業などの専門家の腕の見せ所なのではないかと思っています。
【編集後記】
昨日は久しぶりに池袋駅のあたりを少しだけウロウロしていました。
それにしても人の多さは相変わらずで、なかなかまっすぐ歩けないのも相変わらずでした。
田舎者で人の多さに慣れていないせいか(!?)、歩いているだけで人に酔ってしまいます。
大きな流れでの一方通行とか、斜めに歩くの禁止とか、なんとかならないでしょうかね。。。
【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら
南アルプスSPARKLING
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