この週末、自室の本棚を整理しながら、「知識のアップデート」は欠かせないものだという「当たり前」のことを再認識しました。
そして、その当たり前だと感じていることを行動に移すために、意識しなければならないことが何なのか?を改めて考えてみました。
税理士試験のテキストを整理しながら感じたこと
本棚や書類棚を整理しながら
・以前から取ってあったものの、ほとんど開いていない本
・保管したままで確認していない資料
・存在していることすら忘れていた本や資料
を徹底的に捨てることにしました。
その中には、税理士試験の勉強をしていた頃のテキストのうち、捨てずに取っておいたものも含まれていました。
で、そのテキストを見てみると、古いものは2005年頃のものもありました。
貸借対照表の右下が「純資産の部」ではなく、「資本の部」だった頃です(懐かしい!?)。
税法科目でも、直近の税制改正は反映されていませんし、消費税も税率が5%の頃のものでした。
これらのテキストは、「記念」として取っておくにしても、税法を確認するためのテキストとして使用できるかと言えば、少し怖いです。
今でも使える情報とすでに使えなくなっている情報が混在しているからです。
最新の情報かどうかをいちいち確認する手間を考えたら、使わないほうが良いとも考えられます。
税理士試験の勉強中は
・資格を取るところがスタート地点
・資格を取っても一生勉強
と言われ、そりゃそうだよ!と頭では分かっていました。
で、改めて勉強していたテキストを眺めていると、まさにその通りだなと感じるわけです。
受験勉強で学んでいたのはほんの一部ですし、その知識だけではとても仕事をしていくことはできませんので。。
知識のアップデートが欠かせない
そのように、本や書類を整理しながら感じていたのが、特に士業のように、知識や情報が商売道具である仕事の場合、知識のアップデートが欠かせないということです。
当たり前といえば当たり前です。
しかし、「アップデートが必要」だと感じていて、絶えずアップデートすることを意識している人の割合がどれくらいいるでしょうか。
5年前、10年前、10年以上前に税理士試験の勉強をしていたころの税法の知識だけではやっていけないということは、頭では分かっているはずです。
それでも、
・なんとなく自分が知っている範囲だけで仕事をしている。
・新しいこと、最新の情報には、なかなかついていけないと自覚している。
・なんとなく過去からの貯金を取り崩しながら仕事をしている。
・社内のスタッフに任せっぱなしで、あまり手を動かさなくなっている。
というように、最新の情報をインプットできていない、アップデートできていないということもあるのではないでしょうか。
いまの知識が『いつの知識か?』を基準にして考える
・最新の情報がインプットできているか?
・自分自身がアップデートできているか?
を考えるためには、
いま使っている知識やスキルが「いつの知識か?」「いつ身につけたものか?」
を考えてみるのが良いと思っています。
例えば、
いま使っているマーケティングの知識が10年くらい前に本で読んだ内容
だった場合、普遍的なものや原理原則を説いたものなら良いですが、もしかすると既に時代遅れになっているものであるかもしれません。
また、
・何年も前に税金の本で読んだ知識
・何年も前に学んだ会計基準
を拠り所にして最新の情報を仕入れていない専門家がいたら、ヤバイと思われるでしょう。
士業や専門家に限らず、分かりやすいところだと、多くの社会人が使用している
・PC
・PCのソフト(Excel、Wordなど)
についても、同じことが言えます。
・新入社員のころに教わって、
・なんとなく使えるようになって
・最低限の機能は使えている(気になっている)
と思っている人が多いと思います(私もそんな気になっていますが、違うことに気づいてはいます。。。)。
しかし実際には、最初に学んでから数年〜10年以上経っていたら、その知識は古くなっていると考えたほうが良いでしょう。
その当時から知識レベルが変わっていなければ、少なくとも「アップデートできていない」と考えてみるべきではないかと思います。
・新しいPCの雑誌を買ってみる。
・詳しい人に聞いてみる。
などすれば、分かることもありますし、1冊の本をマスターすると決めて、少しずつ自分のなかにインプットしていくのもアリでしょう。
そうすれば、少なくとも「何年間もExcelで使える機能が変わっていない・・・」なんてことはなくなるはずですので。
どんな職業、仕事、業務であれ、
・いまの知識がいつ身につけた知識か?
・いつの知識で仕事をしているのか?
をまずは意識してみるだけでも、「知識をアップデートすることへの意識」は高まるのではないでしょうか。
【編集後記】
週末に予定していた草野球が雨で中止になってしまったこともあり、ガッツリと部屋の掃除をしていました。
“こんまり流”では、「書類は全捨て」が基本らしいのですが、たしかに「いつか見返すかと思って保管していたもの」「保管していたことすら忘れていたもの」など、捨ててしまっても困らない書類って多いんだな、と改めて感じました。
【昨日の1日1新】
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