仕事をしていて人から質問された場合、できる限り親切・丁寧に・分かりやすく伝えたいと考えています。
しかし、親切な対応もやり方を間違えると、迷惑になってしまうので注意が必要です。
目次
どうせなら親切に対応してあげたいという気持ち
人から質問や相談をされたりした場合に、悪い気がする人はあまりいないと思います(タイミングや質問のされ方など、細かい部分は除いて)。
頼られてうれしい気持ち、自分の経験や知識を使って相手の役に立てるという満足感もあり、どうせなら親切にしてあげたいという気持ちになる人が多いのではないでしょうか。
相談ごとであれば100%の親切心でOK
このような場合、自分が知っていることや調べて分かる範囲で相談にのったり、アドバイスをするのであれば、できる限り親切・丁寧に対応することは問題ありません。
むしろ、知っていることや伝えられることを出し惜しみするほうが難しいかもしれません。
自分としても、せっかく頼ってもらったのだから、聞いてよかったと思ってもらえるような対応をしていきたいと考えています。
相手の思考を奪ってしまわないように「やり過ぎ注意」
質問されたり相談された場合に避けなければならないのは、やり過ぎることで相手の思考(する機会)を奪ってしまうことです。
例えば、経理処理について質問されたとき
・とにかくこのように処理すればOK(結論のみ)と伝える。
・来月は金額だけを変更すればOKと伝える。
・それでも分からなければこちらでやってあげてしまう。
ということをしたらどうでしょうか。
ベースにあるのは、「相手が理解しにくいことを考えなくて済むようにしてあげよう」という親切心かもしれません。
ただこれをやってしまうと、相手はいつまでたっても金額を置き換えて処理するだけのマシンになってしまいます。
良かれと思った対応が、相手が考える機会を奪ってしまっている可能性があるのです。
「なぜこういう処理をしているのですか?」
「理由は分かりませんが、◯◯さんにこのように処理するように言われているからです。」
という会話はやはり寂しいです。。。
本当に親切なのは
・考え方をしっかりと伝えたうえで、徐々にでも自己完結できるようになる。
・似たようなことがあったら応用をきかせて対応できるようになる。
という方向に導いていくことなのではないでしょうか。
問題なのはお互いに問題点に気づきにくいこと
このような問題がなくならないのは、お互いに不満を感じていない、それが問題だと思っていない、ということが大きな理由として考えられます。
・親切にしたい側は、全部をやってあげることで(自分勝手な)満足感を持っている。
・親切にされた側は、全部やってもらえて楽ができるからラッキー。
こんな感じでしょうか。
だからこそ、第3者が問題と感じ、それを変えようとしない限り、なかなか発見されないし、変わらないのかもしれません。
「お互い満足ならそれでいいのでは?」という考え方もあるかもしれませんが
・教える側がいつまでも全部をやってあげられるとは限らない。
・教えられる側はいつまでも成長しない。
と考えると、やはり罪深い気がします。
「質問しやすい」けど質問が減っていくことが理想
以前にも書きましたが、私自身は質問しやすいと思われる存在でありたいと考えています。
ただし、「なんでもかんでも質問されたい」と考えているわけではありません。
「最初は質問が多かったけど、きちんと理解してもらうことで徐々に質問が減っていく。」
というのが理想です。
そのためには、きちんと伝えられるような鍛錬が必要になるということは理解してますが。
今回の「やり過ぎ注意」の問題は、仕事をしていればあらゆる場面で遭遇します。
・上司と部下
・先輩と後輩
・会社と外部専門家(税理士、コンサルタント等々)
そしてこの問題は、まずは伝える側・教える側が考え方を変えるところから始めなければなりません。
「いつも似たような質問を受けている気がする」とか「結論だけ伝えるほうが早いし楽」と感じているような場合、最初のスタンスが間違えているかもしれません。
長い目で見て、自分にとっても相手にとってもプラスになる方向で考えられるといいですね。
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【編集後記】
最近いろいろと購入したいものが出てきています。
さすがに優先順位をつけていかなければと思っています。
【昨日の1日1新】
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