昨年発売されて以来、かなり売れている書籍「やり抜く力 GRIT (グリット)」を少し前に読みました。
書かれていること自体に目新しさはあまり感じませんが、その中に「意図的な練習」の大切さが書かれている箇所があり、スポーツにも勉強にも通じる基本的な考え方を再確認することができました。
やり抜く力 GRIT(グリット)
「やり抜く力 GRIT(グリット)」はかなり売れている本なので読んだことがある方も多いと思いますが、遅ればせながら読んでみました。
これはアメリカの心理学者が書いた本が翻訳されたものです。
どんな世界であれ成果をあげるためには、持って生まれた才能よりも「やり抜く力」が大切であるといったことが書かれています(実際にはいろいろな観点から書かれていますが)。
子供の頃から「最後から諦めずに頑張ることの大切さ」を親や先生から教え込まれてきた人にとっては、極めて普通のことが書かれているだけ、という印象かもしれませんね!?
「意図的な練習」の大切さ
分析結果によると、何かに取り組む場合、「やり抜く力」が強い人は、弱い人と比べると練習時間が長いようです。
「やり抜く力」という表現からしてもなんとなくイメージは湧きますね。
ただし、練習時間が長ければ良いというわけではなく
やり抜く力には「時間の長さ」だけでなく「時間の質」が関係している
とされています。
時間の質とは、例えばスポーツの世界であれば、「意図的な練習」をどれくらいできたかによります。
成果を上げられる選手は、次のような練習を繰り返します。
・高めの目標を設定する。
・努力を惜しまずに目標の達成を目指す。
・改善すべき点が分かったら、うまくできるまで何度も繰り返す。
そして、設定した目標を達成するために弱点の克服が欠かせません。
その「弱点を克服するための練習」が「意図的な練習」ということになります。
「やり抜く力」で長時間練習をするにしても、その「質」も伴っていなければ、どの世界でもトップに行くことはできないということなのでしょう。
自分のことに置き換えてみると
文字にしてみると当たり前の分かりきったことなのですが、自分自身、どこまで本当に実行できているかというと少し怪しいと感じたりします。
趣味のゴルフで考えても、次のような状況で、「意図的な練習」になっていないことがあるかもしれません。
・練習することが目的になっている。
・週にどれくらい練習したかを気にしている。
・練習内容もなんとなく惰性で決めてしまっている。
もっと「質」にこだわり、自分が嫌いなドライバーについて意図的な練習を繰り返すことで、改善できるのではないかと期待したりもしています。
試験勉強にも当てはまる「意図的」に取り組む大切さ
この「量」に加えて「質」も意識するというのは、税理士試験などの試験勉強にも当てはまると思います。
資格試験の場合、予備校に通うと復習の仕方や宿題などは全員共通の与えられ方をします。
・この問題は3回は解き直しをするように。
・必ず次回までに◯◯しておくように。
といった感じです。
慣れないうちはそのやり方について行くことも大切ですが、苦手項目を重点的に押さえるなど、「意図的」に自分に必要な学習を追加していくことも必要です。
そうしないといつまで経っても苦手項目が苦手なまま残ってしまい、ライバルに追いついたり差をつけたりすることができません。
「量(時間)」だけでなく「質(内容)」もしっかりと意識しながら、地道に取り組んでいくことができるのが、「やり抜く力」。
ということは、「量か質か?」という問題ではなく、「量も質も必要」ということを意識することが「やり抜く力」を身につけるための第一歩になるのでしょうね。
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【編集後記】
現在愛用しているゴルフクラブメーカーのPINGで、新製品の情報があるようです。
正式発表はまだですが、そろそろ買い替えを検討しようかと思っていたタイミングなので楽しみです。
【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら
弥生PAPカンファレンス
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