先週行われていた女子ゴルフのトーナメントで、新垣比菜選手がスコア誤記で失格となってしまいました。
このミスを仕事に例えるならどんなミスになるのか?、ちょっと考えてみました。
新垣比菜選手のスコア誤記
先週末、ゴルフ関連のニュースで話題になっていたのが、女子ゴルフトーナメントでの新垣比菜選手のスコア誤記による失格というニュースでした。
このトーナメントは3日間行われる競技でしたが、その2日目に事件(?)が起こりました。
新垣選手は初日を「−6」、2日目を「−2」、2日間トータル「−8」というスコアで2日目のプレーを終えました。
トップの選手が「−10」でしたので、トップとは2打差の2位で3日目の最終日を迎えるはずでした。
ところが、最終ホールのスコアが「6」のところ、「5」としてスコアが提出されており、スコア誤記による失格となってしまったのでした。
なぜこんなミスが起こってしまったのでしょうか。
ゴルフ競技でのスコア提出と誤記問題
なぜこのようなスコア誤記というケアレスミスが起こってしまったのでしょうか。
優勝争いをしている、テレビ中継もある、スコアラーも同伴している、という環境で、わざとスコアを過少申告するはずがありません。
つまり、単純な確認ミスということになります。
ゴルフ競技の場合、自分のスコアの「数字」を記入するのは自分ではありません。
競技では誰が誰のスコアを記録するか?が決められています。
マーカーと呼ばれていますが、例えば
・A選手がB選手のマーカー=>A選手がB選手のスコアを記録する
・B選手がC選手のマーカー=>B選手がC選手のスコアを記録する
・C選手がA選手のマーカー=>C選手がA選手のスコアを記録する
といった感じです。
そして、そのマーカーの選手がスコアを記録し、その内容に間違いがなければ自分でサインをして提出するわけです。
つまり
・マーカーの選手がスコアを間違えて記録してしまった。
・そのことに自分が気づかずにサインして提出してしまった。
というときに、今回のようなスコア誤記という問題が起こってしまうのです。
言い方はともかく、間違いに気づかなかった本人も悪いが、そもそも最初に間違えたのはマーカーの選手、ということですね。
自分が誤記したのではなく、誤記されたスコアに気づかずに提出してしまった。
というのが、スコア誤記問題の主な理由ということになります。
防ぐことは簡単
このスコア誤記問題、防ぐことは簡単だと思います。
・ホールごとの数字を確認する。
・合計の数字を確認する。
・相手が書いた結果を信じない。
これだけです(当たり前すぎますね)。
〇〇さんが書いたスコアだから大丈夫だろう、などと思わないことです。
相手(=人)を信じないわけではなく、相手が書いた数字を信じないというだけのことです。
通常、自分自身の間違いを見つけるよりも、他人の間違いを見つけることのほうが易しいということはないでしょうか。
ゴルフのスコアなら、相手が書いた数字の間違いを見つけるわけですから、そのような意識さえ持っていれば、チェックで見落とすことはないのではないかと。
プロのトーナメントの場合、優勝賞金や賞金、その結果得られる可能性がある来期のシード権など、ミスったときのロスは非常に大きなものになりますので、注意するに越したことはないですね。
このミスを仕事に例えると??
プロゴルファーがスコアを確認せずにスコア誤記で失格になってしまう。
このようなケアレスミスを仕事に置き換えるとどのようなものになるか、考えてみました。
なかなか思い浮かばないのですが、経理関連業務であれば、次のようなものになるでしょうか。
・他人が作成した資料をチェックなしに承認して(次工程に回して)しまった。
・他人に依頼していた業務を任せっきりにしていてチェックしていなかった。
・自分が作成した資料を、ノーチェックで提出してしまった。
・他人から聞いた話を裏取りもせずに信じてしまった。
こんなイメージでしょうか。。
なかなか良い事例が思い浮かびませんが、多くの人が「ヒヤッ」とした経験もあるのではないでしょうか。
いずれにしても
・相手を信じすぎる。
・間違いがあることを前提とした「間違い探し」をしていない。
・自分自身がしっかりとチェックするという意識が少ない。
ということが、結果としてこのようなミスにつながっているのではないかと感じています。
これは、本人の「考え方の癖」のようなものだと思います。
もしかすると、周囲からは「細かい人」とか「ちょっといやらしい人」なんて思われることになる可能性もありますが、その確認・チェックが「間違えないために必要なこと」であれば、その部分に労を惜しむべきではありませんね。
【編集後記】
定期的に読み直すことにしている本が何冊かあり、ここ最近、また読んでいました。
何度読んでも、新たな発見というか、そのときの自分の心に刺さるところ(そのときによって異なる)があるので、やめられないんですよね。
【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら