ゴルフに関する記事でたまに見かけるのが、「プロゴルファーが試合でスコアを間違えて提出したために失格になった」というニュースです。
この「スコア誤記」は、その内容によって失格になったりならなかったりもしますので、簡単に確認してみたいと思います。
ゴルフには審判がいないということ
この「スコア誤記」というのは、ゴルフという競技ならではという気がします。
通常のスポーツだと、審判が試合を仕切り、スコアラーが公式記録をつけて競技が成立するわけですから、スコアを間違えるということは起こりえません。
ところが、ゴルフをする人にとっては当たり前のことですが、ゴルフには審判がいません。
審判ではなく競技委員という「競技を管理し、必要に応じてルールに関する判断を下すような立場の人」はいます。
ただ、あくまでもサポートする立場であってプレイヤーに付いて回るわけでもありません。
つまり、ゴルフ競技では審判やスコアラーがいるわけではないので、自分で自分のスコアを提出するということになるわけです。
性善説を前提にしているということは間違いありませんね。
競技ではマーカーがスコアを記録する
ゴルフ競技の場合、自分のスコアは自分で提出するわけですが、誰もチェックしないというわけではありません。
スタートする前に、一緒にラウンドする人の中で「マーカー」と呼ばれる「自分のスコアを記録してくれる人」が決められます。
基本的には、その「マーカー」が自分のスコアカードにスコアを記入してくれます。
あとは、ラウンド終了後にそのスコアカードに自分がサインをして提出するだけという流れになるわけです。
で、このマーカーとのコミュニケーションの問題、確認不足などの行き違いで、スコア誤記が起こってしまっているという側面もあるようです。
スコア誤記のいろいろ
スコア誤記にはいくつかの種類があります。
1.各ホールごとのスコア間違い
まずは、各ホールごとのスコアを間違えてしまうというものです。
例えば、1番ホールが本当は「5打」だったのに、間違えて「4打」と書いてしまうようなケースです。
2.スコア合計の集計間違い
次に、各ホールの合計スコアを間違えてしまうというものです。
例えば、1番ホールから18番ホールの合計が「80」なのに、足し算を間違えて合計欄に「79」と書いてしまうケースです。
3.罰則を適用しなかったことによる間違い
また、適用すべきペナルティに気づかずにスコアを間違えてしまうというケースもあります。
例えば、あるホールで何らかのペナルティが課されて「4打+ペナルティ2打=6打」が正しいのに、ペナルティが課されることに気づかずに「4打」としてしまうようなケースです。
失格になるものと失格にならないもの
上で書いたスコア誤記については、失格になるものとならないものがあります。
「1.各ホールでのスコア間違い」は、失格となってしまいます。
「2.スコア合計の集計間違い」は、失格にはなりません。
「1.」との違いは、「1.」は各ホールごとのスコアを間違えていたのに対して、「2.」は各ホールごとのスコアは合っていたが集計(合計)を間違えていたということです。
ゴルフルールでは、
競技者はホール毎のスコアが正確であることについて責任がある。
とされています。
つまり、合計スコアの計算が間違っていても罰はないということになります。
確かに、各ホールごとのスコアが正しければ、集計する側での正式スコアは正しくなるはずですので、問題ないというのも分かりますね。
「3.罰則を適用しなかったことによる間違い」は、スコアカードを提出する前にペナルティを受けていたことに気づいていなかった場合には失格にはなりません。
然るべきペナルティを受けることにはなりますが、失格は避けることができます。
このように、スコア誤記といってもその内容次第で、失格かどうかの結論が変わるということになります。
おわりに
私のように年に数回しか競技に出ないゴルファーの場合、スコア提出まで緊張感がありますので、かなり細かく、何度も間違いがないようにチェックしています。
ところが毎日のように競技に出ているプロや、頻繁に競技に参加しているゴルファーとなると、慣れもあってチェックが甘くなってしまうということがあるのかもしれません。
プロは賞金がかかっていますからこんなミスをしたらとんでもない話です。
またアマチュアであっても、その試合に向けて調整したり、少なくとも時間もお金もかけて参加しているわけですから、笑うに笑えない「スコア誤記による失格」なんていうのは避けないといけませんね。
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【編集後記】
週末は久しぶりのゴルフに行きましたが、天気も良くて楽しむことができました。
ゴルフは半年ほど休憩モードでしたが、そろそろガッツリと復活することにしました。
【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら
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