「曲がり角を迎えている」「岐路にたっている」という報道が目立っているふるさと納税。
皮肉にもそんな報道がきっかけで存在を意識したという人も結構多いかもしれません。
ふるさと納税とは
ふるさと納税とは、地方公共団体(都道府県、市区町村)に対する寄付のことです。
その寄付を「◯◯に役立ててほしい」という意思表示をしますので、その意味では地域創生に参加していると言えるのかもしれませんね。
で、地方公共団体によっては、この寄付に対して「お礼の品」を受け取ることができます。
これが1年くらい前からなにかと話題になり、見直しが進められている「返礼品」です。
寄付金を受け入れたい自治体と返礼品を受け取りたい納税者(寄付者)の利害が一致して、高額な返礼品がまかり通ってきたものの、そこに待ったがかかった、というのが現状です。
こんな概要を把握しようと思ったら、専用サイトを少し眺めてみるとすぐに概要を把握することができます。
https://www.furusato-tax.jp/about.html
ふるさと納税を利用したことがある人とない人
ふるさと納税を利用したことがある人とない人。
ふるさと納税制度への興味の度合いは、両極端に分かれるかもしれません。
利用したことがある人は、当然、メリットがあると感じているから利用しているわけです。
ですので、ふるさと納税の趣旨云々という話は抜きにして、メリットが最大化するような利用の仕方を研究・検討していると思われます。
一方、ふるさと納税を利用しない人のなかには、いくつかのパターンがありそうです。
・ふるさと納税に興味はあるが対象者ではない(所得税住民税の納税者でない)
・気にはなっているが手続きもよく分からないし、面倒くさそう
・気にもならないし興味がない
だいたいこんな感じでしょうか。
先日、ふるさと納税ってどういう仕組みでお金が帰ってくるの?と質問を受けました。
テレビ番組で返礼品が徐々に制限を受けていることを知り、そもそもこんなにメリットがあったのかと初めて知ったとのこと。
たまたま見た返礼品縮小のニュースで実態を知り、「利用しなきゃ損!」という感覚を持ったようです。
少しだけでも試してみるとよいかも
ふるさと納税自体が曲がり角を迎えていると報道されています。
返礼品に規制が設けられることで、今までのような返礼品を受け取ることができなくなり、結果的にふるさと納税の利用額が減っているようです。
先日の日本経済新聞の記事では、2016年にふるさと納税の受け入れが多かった100の自治体のうち、6割超の自治体が2017年は減少を見込んでいるのだとか。
もっとも、返礼品に関する規制は、返礼率(返礼品の価値)3割以内にするとか、資産性が高いものは控えるとかといった内容です。
それによって、今までほどの旨味がないと感じる人がいるかもしれませんが、もともとの趣旨をふまえて考えれば、依然としてメリットはあるのではないかと思います。
返礼品目当て、純粋に好きな場所に寄付をしたい等々、ふるさと納税を始めるきっかけ、興味を持つきっかけは、人それぞれでしょう。
きっかけはなんであれ、少しでも興味を持った人は、まずは小額だけでも試してみても面白いのではないでしょうか。
【編集後記】
自分のなかで、1年でもっとも忙しい時期がようやく一段落しつつあります。
気づけば今年もあと1ヶ月、後回しにしていたことにもしっかりと取り組まなければいけません。
【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら
とある目的地まで新しいドライブルートを開拓