感覚的なことを分かりやすく相手に伝えることは難しい。
普段からこのように感じることが多いですが、今回、ゴルフクラブを選ぶときに改めて実感しました。
悩んだゴルフクラブ選び
今回、ほぼ全てのゴルフクラブを買い換えることにしました。
そして新しいゴルフクラブを購入するにあたり、非常に悩んだのがドライバー、スプーンと呼ばれるクラブのシャフト（棒の部分）を何にするか？ということでした。
自分の中で求めているのは
・それなりに重いシャフト
・それなりに硬いシャフト
・手元側がしなりやすいシャフト
というものでしたが、「重い」「硬い」「手元がしなりやすい」という感覚的なものが、悩む原因の１つでもありました！？
ゴルフクラブのシャフトにはいろいろな種類があり、会社によって、また製品によって「重さ」「硬さ」「しなりやすさ」の基準が異なります。
例えば、重さは50g台、60g台、70g台といった感じで区分されますが、製品によって実際の重さは違います。
例えば、60g台という製品区分であったとしても、
・Ａという製品は62g
・Ｂという製品は69g
というように重さが異なるので、単に60g台のシャフトを購入するといっても大きな違いがあるわけです。
同じように、シャフトの硬さも、一般的には次のように言われていますが、製品によって実際の硬さは異なります。
・Ｘシャフト＝かなり硬い
・Ｓシャフト＝硬め
・Ｒシャフト＝柔らかめ
それまで使っていたのがＳシャフトだからといって、別のメーカーのＳシャフトを買えば良いかというとそういうわけではありません。
同じ「Ｓシャフト」という硬さの基準でも、製品によって硬さに違いがあるからです。
従って、「60g台のＳシャフト」というのが
・自分にとってが重いかどうか？
・硬いかどうか？
という質問には、あまり意味がないことが分かります。
気になる製品の60g台のＳシャフトは、「重さが◯◯gで、硬さ（振動数などで表現されるもの）が◯◯」だから、自分が求めているものに近そうだ、などと判断することになります。
分かりやすく伝える方法
上のゴルフクラブの例における「重い／軽い」や「硬い／軟らかい」のような感覚的なものは、分かりやすく相手に伝えることが非常に難しいです。
当然、自分にとっては「重い」ものが相手にとっても「重い」とは限りませんし。
このようなことを分かりやすく相手に伝えるのに必要なことを考えてみました（結局、当たり前のことばかりになってしまいましたが。。。）。
数値化して表現する
感覚的なものを数値化できれば、感覚ではなく、絶対的な基準に変わります。
ゴルフクラブのケースでは、重さ（g）や振動数を確認することで、理論上、自分が求めているものに近いものを探すことが可能になります（あくまでも理論上ですが）。
例えば「この仕事にはものすごく大変。」と言っても伝わりませんが、「この仕事には10時間以上かかる。」と言えば、大変さがイメージしやすいということもあるでしょう。
比較して表現する
数値化するのが難しい場合には、基準となるもの（自分で分かっているもの）と比較しながら表現するということも有効です。
「このゴルフクラブは重い」と言うよりも、「このゴルフクラブは現在使用しているゴルフより少しだけ重い」と表現したほうが、イメージしやすいのは間違いありません。
また、絵や写真などを使って、見やすいように比較するのも有効です。
相手に伝わる言葉を選ぶ
数値化も比較も難しい場合、せめて相手に伝わりやすい言葉を選ぶことが大切です。
例えば面白い本を他人に薦めたい場合、「この本は面白いから読んでみると良いですよ！」と言っても、どう面白いのか伝わりにくいことがあるでしょう。
「あなたが興味がある◯◯について書かれているから、読んでみると面白いですよ！」と言ったほうが相手に伝わりやすいはずです。
日頃の会話から工夫してみることがトレーニング
・美味しい／まずい
・暑い／寒い
・やさしい／難しい
・重い／軽い
・早い／遅い
などなど、普段の会話の中でも、このような言葉を使うことが多いでしょう。
そして、会話をしていて話が分かりやすい人というのは、このような感覚的なものを具体化して分かりやすく相手に伝えることができる人なのではないかと感じています。
そうなるためには、まずは日常会話から、「相手に分かりやすく伝えることができているかどうか？」を意識して工夫していくことがトレーニングになるのではないかと考えています。
【編集後記】
昨日はゴルフショップに行き、クラブに関して疑問に思っていることを店員さんに聞いてみました。
その方は自分とほぼ同じ考え方でしたが、世の中には違う考え方もあるようです。
面白くもあり難しくもあり。悩ましいところです。
【昨日の１日１新】
＊「１日１新」とは→詳細はこちら
ささみ ブラックペッパー