法人が事務所を移転するときの手続きと費用。費用は引越し費用以外にもいろいろと。

自宅の引越しに合わせて法人（合同会社）も移転しましたが、移転には手間とお金が結構かかるのね・・・と感じました。

事務所の移転の手続き

先週引越しをして、自宅兼税理士事務所を移転するとともに、税理士事務所とは無関係の法人（コンサルティング会社）についても移転をすることにしました。

顧問先の移転に関する手続きのお手伝いは過去に何度もやっていますが、登記を含めた一式という機会はないので、今回、自分で一通りのことをやってみることにしました。

そこで、まずは必要な手続きから。
法人に限らず、電気・ガス・水道・電話などのインフラ系については移転（引越し）の手続きが必要になります。
銀行等の住所変更も必要ですね。

それら一般的なもの以外だと次のようなものが必要になります。

・登記申請書
・印鑑届出（印鑑カードの申請、法務局の管轄外への移転の場合）

・異動届書
・消費税異動届出書
・給与支払事務所等の開設・移転・廃止届出書

・法人の名称変更等の報告書

・法人の設立（設置）変更等申告書

・給与支払者（特別徴収義務者）の所在地・名称変更届出書

・健康保険・厚生年金保険適用事業所名称／所在地変更届

ざっと挙げてみるとこれだけあります。
さらに労働保険に加入していれば、労働基準監督署への届出も必要になりますね。

税金関連はe-Tax、eLTAXを使える環境が整っているので、それを利用すれば問題ありません。

他のものは、ネットでできるのか、紙なのか、どこに行けばいいのか、など改めて確認してみないといけないものも多いので、ちょっとハードルが高くなる印象です。

これらは粛々と手続きを進めるだけではありますが、やはり面倒ですね。
登記は司法書士に、税金関係の届出は税理士に、という感じで依頼してしまうのが楽であることは間違いありません。

それぞれの手続きについては、改めて記事にするかもしれません。

事務所移転には、いろいろな費用がかかります。

・引越し費用
・移転先でのインフラ整備
・移転先での事務機器
など、直接的にかかるもの、実際に使用するものはイメージしやすいところです。

またそれ以外で、事務所を移転する場合には、登録免許税というものがかかりますが、これが結構高いです。

この登録免許税は、法務局で事務所の移転登記をするときに次の金額の印紙を貼ることで納付します。

＊法務局の管轄内での移転・・・登録免許税３万円
＊法務局の管轄外への移転・・・登録免許税６万円

高い！ですよね、やっぱり。

さらに今回、私（代表）の住所変更も必要なので、
＊代表者の住所変更・・・登録免許税１万円
がかかります。

結局、法務局の管轄外（埼玉県＝＞東京都）への移転で、さらに住所も変わるということで、合計７万円（６万円＋１万円）の登録免許税がかかってしまいました。

引越すだけで７万円。
これってなんだろうか？？と感じますが、やらないわけにはいかないので・・・

大きな会社であれば大したことない金額かもしれませんが、中小企業やひとり経営の会社にとっては決してバカにならない金額だなという印象です。

何に使われるの？？
というのは調べたら分かるのでしょうが、それを調べてイラっとする時間ももったいないかもと思ったり。。

このように事務所移転にはいろいろな費用がかかります。

さらには目に見えない費用というのもかかっています。
・引越しの準備作業
・各種手続きにかかる時間
・各関係先との連絡に取られる時間
・分からないことを調べる時間
など、時間・人件費に関するものが大きいですね。

「これ、やっといて」ができる組織であればまだしも、ひとり社長、ひとり経営、少人数の組織だと、この時間に関する負担もそれなりに重いかもしれません。

自社ビル・持ち家ではなく、オフィスも賃貸派の場合、いつでもどこにでも引越せるというのは大きなメリットですが、移転にはそれなりの負担がかかることも事実です。

そのことも意識したうえで、目に見えるコスト／目に見えないコスト、移転するメリット／デメリットをしっかりと検討したうえで結論を出す必要があると改めて感じました（当たり前のことではありますが・・・）。

ちなみに私の場合、すべては想定通り（想定内）ではありましたが、やはり登録免許税だけは登録するだけなのになぜ？？という気持ちがぬぐえません（しつこい？）。

【編集後記】

昨晩はものすごく寒気がしたので早めに就寝しました。
インフルエンザだったらシャレにならないな・・・と感じていましたが、どうやら大丈夫だったようです。
とはいえ、体調は万全とは程遠い状況なので気をつけないと。。

【昨日の１日１新】
＊「１日１新」とは→詳細はこちら

アキラとあきら