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「あとはよろしく!」がうまくいくのは事前の準備ができているから!?

geralt / Pixabay

少し前に「忖度(そんたく)」という言葉が流行りました。
職場などにおいて、「あとはよろしく」とか「良きに計らえ」的なコミュニケーションだけでうまくいくのかどうかは、すべて事前の準備次第ではないかと考えています。

「あとはよろしく」をめぐる攻防!?

経営者やマネージャーなどの立場であれば、仕事の指示をする際に「あとはよろしく」とか「良きに計らえ」と言いたくなる場面は多いのではないでしょうか。

また上下関係だけでなく、他部門の社員などの横同士の関係でも「あとはよろしく(お願いします)」という場面はあるでしょう。

・前にも似たケースがあったから、細かく指示しなくても今回は大丈夫だろう。
・いちいち細かいことまで言わなくても、自分で判断してくれるだろう。
・相手の年齢、スキル、キャリアを考えるとそこまで指示する必要がないだろう。
など、相手への信頼をベースにして、「任せてしまって大丈夫」と思える(思いたい)場面が多いかと思います。

一方、指示を受ける側の立場からは

・「あとはよろしく」って、ただの丸投げじゃん!
・細かく指示しない割に、あとになって指摘(文句)が細かい!

など、不満に感じることもあるでしょう。

このような
・「あとはよろしく!」で済ませたい側
・「ざっくり指示」は勘弁してほしい側
とのギャップというのは、なかなか埋まらないのではないでしょうか。

「あとはよろしく!」で失敗するケース

「あとはよろしく」で失敗するのは、そもそもコミュニケーションが上手くいっていないケースが多いと考えられます。

「あとはよろしく」というのは、ある程度任せたり、任されたり、という関係なので、お互いに相手のことが分からなければうまくいくはずがありませんね。

日頃のコミュニケーションが疎かであれば、その時だけ「あとはよろしく」と言っても、なかなか難しいかもしれません。

また、「あとはよろしく!」と任せて細かい指示をしなかったにも関わらず、あとになってからいろいろと細かい指摘をしてしまうなんていうことはないでしょうか?

そこまで含めて「うまくやってほしい」というところではありますが、「細かい指示をしておくべきだった」と判断ミスを受け入れてしまった方がストレスがないかもしれません。

なお、「あとはよろしく!」と言える立場ではない人(年齢、ポジション、役割からして)が、勘違いして「あとはよろしく!」的なことをやってしまうと、誰も受けてくれないことにもなりかねないので、注意が必要です。

うまくいくのは事前の準備ができているから

「あとはよろしく」とか「良きに計らえ」がうまくいくのは、事前の準備がしっかりとできている場合に限られると考えています。

「きちんとコミュニケーションを取る」という事前準備をしておくことで、

・同じレベルで思考できる状態になっている。
・方向性、問題点なども共有できている。
・正しく忖度することができる。

というような、「あとはよろしく」が機能する状態にもっていくことができます。

ここができていれば、「伝えるべきこと」は伝えられているはずですし、「ここは外したくない」という部分も押さえられているはずですので、後から「こんなはずじゃなかった」という最悪の事態は避けられるでしょう。

ちなみにしっかりとコミュニケーションを取っているつもりでも、うまく通じないという可能性もあります。

経営者にとっては、そのようなことに対応できる人をしっかりと育てておくということも「(必要な)事前の準備」と言えるかもしれません。


【編集後記】

3連休は仕事スペースの掃除をしましたが、まだまだいろいろなものが捨てきれず。。。
頭では「断捨離!」と思っていても、なかなか思うようにいきません。

【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら

満る岡
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