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出荷基準ってどんな基準ですか?〜必要な言葉は定義付けて共通言語にしておきましょう〜

Tumisu / Pixabay

初めて仕事をする相手とのコミュニケーションで一番難しいのが、お互いが使う「言葉」への理解だと感じています。

初めて仕事をする相手とのコミュニケーションの難しさ

初めて仕事をする相手とのコミュニケーション。

表面的な会話はスムーズにできたとしても、いざ仕事の話になると、

・思うように意思疎通が図れない。
・会話がうまく噛み合っていない(気がする)。
・相手の話す言葉の意味(文脈の中での意味)が分からない。

と感じる方も多いのではないでしょうか。

逆に、同業や似た境遇の人との会話だと、初めての場合でも、すんなりと会話が進むということもあるでしょう。

その違いの大きな要因の1つが「言葉が共通言語になっているかどうかの違い」なのだと思います。

専門用語や横文字(英語)などで、「本当にその言葉の意味が分からない」ということもあるでしょう。

ただそれ以上に

言葉の意味は何となく分かるけど、「会話の中で使われている意味」が分からない。

と感じたことがある方は多いのではないでしょうか。

例えば、経理関係では?

経理関係の仕事で考えてみます。

例えば、会社が売上を計上するタイミングを決めるルール(売上計上基準)として、主なものには次のようなものがあります。

・出荷基準(商品を出荷した時点で売上計上)
・納品基準(商品を客先に納品した時点で売上計上)
・検収基準(商品を客先が検収した時点で売上計上)

経理業務に携わっている人であれば、当たり前のように使ってしまう用語ですが、表面的な言葉のやり取りだけでは、お互いの認識が違ってしまう危険性もあります

・売上の計上基準は何ですか?
・売上はどのタイミングで計上していますか?
・売上は出荷したときに計上していますか?

このような質問に対して、「出荷したときに計上していますよ」との回答をもらった場合、普通に考えると「出荷基準」と判断することができます。

ところがよくよく聞いてみると、「出荷したとき」には

・(本当に)出荷したとき
・出荷して納品したとき
・出荷して客先が検収したとき
・出荷してお金が入金されたとき

まで含んでいることがあったりします。

経理処理の観点では、この4つには大きな違いがありますが、実際には、それらをあまり明確に区別しないまま処理をしているというケースを目にすることもあります。

いろいろな会話をしながら、「ふと、何かがおかしい??」と思って、改めて確認してみたら最初の理解と違っていた、ということは結構起こり得るのではないでしょうか。

出荷基準ってどんな基準ですか?〜最初の段階でしっかりと共通言語に!〜

言葉が本来の意図通りに伝わらないのは、やはり初歩的なコミュニケーションの問題です。

上のケースでも、一番最初の段階で

・出荷基準ってどんな基準ですか?
・そもそも、売上計上基準って何ですか?
・出荷したときとは具体的にいつですか?

ということについて、お互いがしっかりと確認できていれば問題にはならないでしょう。

ただ、実際には
・自分自身の思い込み(多分こうだろうという先入観)
・それに対する、想像通りの相手の反応(意図した通りの回答)
が重なると、細かい確認を省略してしまう可能性もありますので注意が必要です(自戒を込めて)。

最初はかなり面倒に感じることがあるかもしれませんが、

・最初の段階で言葉を「共通言語」にしてしまう。
・文脈の中での相手の言葉の意味を曖昧なままにしておかない。

ということを最低限意識しておけば、その後のコミュニケーションがかなり円滑に進むのではないでしょうか。


【編集後記】

来月、ゴルフクラブを買い換えようと考えています。
ただ、それを決めた途端、今のクラブが反抗するかのように、よく頑張ってくれている気がします!?たぶん気のせいですが・・・

【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら

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