経理がやるべき業務についてざっくり確認する第5弾。
今回は9月・10月(3月決算法人で、事業年度開始から6ヶ月目・7ヶ月目)にやるべき仕事を確認してみます。
予想通りというかなんというか、あまり目新しい内容もないのですが。。。
目次
9月にやるべき経理業務:事業年度開始から6ヶ月目
事業年度開始から6ヶ月目の9月には、どのような経理業務が発生するか、簡単に確認してみます。
と言っても、またまた前月までと同様、経理部門としてのルーティン業務は、あまり変わりません。
・現金出納
・会計仕訳
・債権管理
・入金確認
・支払業務
・資金繰り確認
・源泉所得税納付
・各種の管理資料作成
といったあたりの業務です。
9月度の月次決算業務についても、例月通りですね。
9月という節目の月ですので、四半期決算をやっている会社なら第2四半期決算、やっていない会社でも中間決算ということになります。
その意味では、通常の月次決算よりも多少はしっかりと経理処理をしておくことが望ましいでしょう。
・売上や仕入は漏れがないように計上する
・計上すべき経費もしっかりと計上する
・必要に応じて引当金を計上する
などなど、これらのことにしっかり対応できるように準備しておくことが大切です。
上期の振り返りと下期に向けた準備も進めておく
9月で事業年度の半分が経過することになります。
9月に入ると
上期(4〜9月)の業績が予算に対してどのような進捗状況になっているか?
について、おおよその目安を確認することができます。
予算と実績との比較、上期の業績などについて資料を作成する必要がある場合には、その準備をしておくと決算時の作業が楽になるのではないかと思います。
ちなみに、もしも上期の業績次第で、下期の目標数値を修正するのであれば、目標数値の再設定や業績管理資料の作り直しなどの業務も発生しますので、しっかりとした準備も必要になってくるでしょう。
もちろんある程度順調に進んでいれば、現状の延長で進めても良いかもしれません。
10月にやるべき経理業務:事業年度開始から7ヶ月目
10月(事業年度開始から7ヶ月目)は、9月決算(第2四半期決算または中間決算)以外の業務については、他の月との違いはあまりありません。
毎月のルーティン業務も前述の9月のルーティン業務と同じです。
なお月次決算では、10月から下期、第3四半期に突入することもあり、計上すべき金額が変わる可能性があります。
何らかの費用を予算数値ベースの概算で計上している場合、予算作成上、上期と下期で金額が変わることもあるからです。
例えば、上期・下期とも賞与の支給に備えて引当金を計上する場合、下期に対応する期間の賞与のほうが多い場合には、下期の賞与引当金のほうが大きくなることがあるでしょう。
このように上期・下期で計上すべき金額が変わるものについては、10月からの計上金額が変わることになりますので注意が必要です。
第2四半期決算または中間決算への対応と資金繰りにも注意
また、10月には、第2四半期決算あるいは中間決算への対応が必要になります。
これについても7月のところで書いた「第2四半期の決算作業」の項目と似たようなものになります。
四半期決算をやっているなら第2四半期(7−9月)、そうでなければ上期(4−9月)を1事業年度とみなして決算作業を行います。
本決算と比べて簡便的な処理が認められているものもありますので、強弱つけながら、できる範囲で進めていくのが良いのではないかと考えています。
あと、中間決算に関連して、法人税や消費税などについては、一般的に11月末までに中間納付が必要となることが多いです。
資金繰りへのインパクトは会社によってさまざまですが、10月あるいはそれ以前までに資金繰りの目処をつけておく必要があります。
【編集後記】
やってまった・・・・
という時間の使い方をしてしまいました。
反省です。
【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら