経営者であれば、何らかの「漠然とした不安」を持っている人が多いのではないかと思います。
「漠然とした不安」を漠然としたまま放置しないために必要なことを考えてみました。
誰にでもある漠然とした不安
誰にでも何かしらの「漠然とした不安」というのはあるのではないかと思います。
ましてや経営者となると、つねに「不安」がつきまとうでしょうし、
その不安がはっきりしている場合もあれば、漠然としていることも結構多いのではないでしょうか。
・会社の業績
・資金繰りやお金のこと
・社内の組織
・人材育成
・事業承継
・自分自身の健康
・家族
・相続
など、さまざまなことに関して「不安」があるものの、
その不安というのが「なんとなくの不安」だったり「漠然とした不安」だったりして、
なんとなくはっきりしないということもあると思います。
私自身も、
・独立するかどうかを悩んでいたとき
・独立した直後
・現在に至るまで
つねになんらかの不安を抱えています。
具体的なときもあれば、漠然としているときも当然ありますし、
もしかすると漠然としているときのほうが多い気がしています。
で、その不安の内容が明確であれば、すぐに手を打てばよいのですが、
漠然としているとなかなか手が打ちにくかったりもします。
そんな漠然とした不安を解消するためには何をしたらよいか？
いろいろなところでいろいろな方の話を聞きながら、
「スペシャルな対策などは存在せず、当たり前のことを愚直にこなすことしかない」
という結論に達しました。
漠然とした不安を解消するためにまずやるべきこと
上述したような漠然とした不安がある場合、
不安の内容が「漠然としている」だけに対応が難しいのですが、
結論としては、「当たり前のことを愚直にこなすしかない」と考えています。
まずやるべきことは、できる限り「漠然とした」ものを具体化することです。
「なんとなく業績が不安」であれば、
「業績の何が不安なのか？」を考えてみる必要があります。
・いつの不安なのか？
：当期のことなのか？翌期のことなのか？３年後？５年後？
・何の不安なのか？
：売上高？利益？利益率？純資産？
・どう不安なのか？
：数値が悪化すること？予算に到達しないこと？銀行との約束が未達になりそうなこと？
といったような感じでしょうか。
また、「なんとなくお金のことが不安」なのであれば
・資金繰りのことが不安なのか？
・借入金の返済が不安なのか？
・そもそも、会社内でのお金の全体的な流れがイメージできていないから不安なのか？
など、いろいろな不安の可能性がありそうです。
このように不安が「漠然としている」のであれば、まずやるべきことは
その不安の内容を、できる限り具体的に明確にすることだと考えています。
漠然としたものを明確にするために有効なこと
漠然とした不安を明確化するためにできることも、やはり当たり前のことをきっちりとやるしかないかと思います。
まずは「書いてみること」です。
頭のなかでいくら考えていても、思考がグルグル回るだけで整理できない可能性があります。
いざ紙などに書き出してみると、
実は、「頭のなかでグルグルと回っていた」ほどには複雑な問題ではない
ということに気づくことがあるかもしれません。
いろいろな不安があったものの、書き出して整理してみたら、根本的な問題は１つだった、なんてことも結構ありますので。
また、さらに一番効果的だと考えているのは、
その漠然とした不安を、第三者に「見てもらうこと」「聞いてもらうこと」です。
書くだけでなく、
それを話して、相手に聞いてもらう過程で頭を整理することができますし、
相手からコメントをもらうことで、それが大きなヒントになることもあるでしょう。
私がサービス提供しているコンテンツの１つに「キャッシュフローコーチ」がありますが、
「一般社団法人日本キャッシュフローコーチ協会」が考える
キャッシュフローコーチによりクライアントが得られる成果の第一に
「漠然としたお金の悩みから解放され、本業に専念できる！」
というものが挙げられています。
このような専門家を利用するも良し、自ら信頼できる仲間、家族と共有するも良し、
いずれにしても、不安を漠然としたまま放置するのではなく、
まずは不安を明確にすることから始めてみるとよいのではないでしょうか。
【編集後記】
いよいよ消費税率10%と軽減税率がスタートしました。
「こんな場合はどうするの？」がこれからもどんどん増えてくるでしょうね。
【昨日の１日１新】
「１日１新」とは→詳細はこちら
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