勝負強さを鍛えるには?小久保裕紀さんの「緊張」との付き合い方。

今朝の日経新聞スポーツ欄の「スポートピア」に、
元プロ野球選手で侍ジャパン前監督の小久保裕紀さんによる
「勝負強さ 鍛えるには」というコラムが掲載されていました。

勝負強さを発揮できたのは「送りバント」の場面!

侍ジャパン前監督の小久保裕紀さんといえば、ダイエーホークス、ソフトバンクホークス、ジャイアンツで活躍された名選手です。

大学生の頃、授業をサボっては神宮球場の東都大学野球をよく見に行ってましたが、青山学院大の中心選手として活躍されていた小久保さんは、当時から注目される存在でした。

東都大学リーグの同じ大学生(青山学院は1部、私のほうは3部、4部)でも、ずいぶん違うよね・・・
なんて感じながら、プレーを見ていたことを覚えています。

そんな小久保さんが今朝のコラムで書いていたのが、
「勝負強さ 鍛えるには」
で、小久保さんが野球人生で最も勝負強さを発揮できた場面が紹介されています。

どんな緊張した場面での活躍なんだろうか??
と読み進めてみると、なんと送りバントを決めたシーンとのこと。

シーズン終盤の大切な試合の大切な場面で見事にバントを成功させ、その試合の勝利に貢献、シーズンでも奇跡の逆転優勝につながったようです。

かなり意外な内容でしたが、あれほどのトップレベルの選手でも
・いろいろなことを感じ
・いろいろなことに取り組み
・努力していた
ということが分かり、納得でした。

勝負強さとはうまく緊張をコントロールできること

勝負どころで送りバントを決められたのは

「緊張をコントロールする極意のおかげだった」
とのことで

・5秒ほどぐっとバットを握りしめて、緩める。
・止まっていた血が再び流れるのを手のひらで感じて、いつも通りの自分だと確認する。

この手順を踏めば、緊張しながらも我を忘れずに打席に入れたのだそうです。

小久保さん自身は、もともとそれほど緊張に強くなかったものの

緊張とリラックスの切り替え

を毎日繰り返すことで、意識的に緊張を制御できるようになったとのこと。

トップレベルで活躍する選手なんて、緊張を楽しめる人ばっかりなのでは?
と思っていましたが、必ずしもそうではないようですね。

ちなみに、現ロッテ監督の井口資仁さんやメジャーリーグでも活躍した城島健司さんなどのことは、天然の勝負強さを備えていると紹介されています。

そんな選手はプロ野球選手のなかでも、ごく一部ということなのかもしれませんね。

小久保さんがメンタルトレーニングの先生から言われたのが次のようなことだそうです。

・緊張するのは悪いことではない
・人は緊張するから力が出せるし、大舞台で仕事ができる
・その緊張を制御することが大切

社会人になって年齢を重ねても、スポーツや仕事で、「緊張する場面」はあるはずです。

その時に備えて、このような考え方を頭の片隅に入れておくことで、少しでもよい状態で乗り越えることができるかもしれません。

もちろんしっかりとしたトレーニングが必要になることは間違いありませんね。

圧倒的な場数により「緊張状態」を作らないことも大切!

前述のコラムを読みながら、
あれほどの名選手が勝負強さを発揮したと思っている場面がバント?
と一瞬驚きました。

が、考えてみると確かにそうなのかもしれません。

あれだけの選手ですから、チャンスでの打席、勝利を決める場面での打席などは、いくらでも経験があったでしょう。

一方、しびれる場面でのバントとなると、主砲だからこそ、滅多に経験がなかったものと思われます。
(主砲は通常、あまり送りバントはやらないもの、なのです、念のため)

実際、送りバントは3年ぶりだったようですし。

そう考えると、前述のように「緊張をコントロールする極意」ももちろん大切ですが、

そもそもの緊張状態を作らないためには、

とにかく場数をこなすことが大切!

ということも言えるでしょう。

たまの機会、久しぶりだから緊張するのであり、
もしもそれが「当たり前/日常的」なのであれば、「緊張」の度合いも小さいはずです。

「慣れ」というのは大きいと思いますし。

自分が「慣れ」の場を作りにくい場合は仕方ありませんが、

仕事でもスポーツでも、

・慣れるためにはとにかく量をこなす
・圧倒的に場数をふむ

ということを意識するだけでも、そもそもの「緊張状態」を作らないことができるのではないかと考えています。

どのように緊張を制御するか?
は大切ですが、

どうしたら緊張状態を作らずにいられるか?
に意識を向けてみることも有効だと思います。

たとえば、
「ゴルフで緊張する」ことが多いなら、いろいろな競技に参加してみる。
ことも有効でしょうし、

仕事で「人前で話すのに緊張する」のであれば、少しずつでも人前で話す機会を増やす。
しかないかもしれません。

トップレベルの人でも「緊張」を克服すべくものすごい努力をしているわけですから、
私のような一般人はそれ以上に努力が必要になる(量、質とも)!
ということを改めて省みる、よいきっかけとなりました。

まとめ

・どんなトップレベルの選手でも緊張はするもの
・その緊張を制御することが大切で、そのためには日々の努力が必要
・場数をこなすことで「緊張状態を作らない」ことも有効


【編集後記】

肉離れの痛みは少しずつ和らいできているものの、今週末のゴルフと草野球はキャンセルすることにしました。
1日でも早く復帰したいところですが、お医者さんによると「待つ」しかないようなので、焦らずにいきたいと思います。

【昨日の1日1新】

成光苑
巣鴨整形外科リハビリテーションクリニック


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