高校野球では、令和の怪物(大船渡高校の佐々木投手)の起用を巡って賛否両論があるようです。
いろいろな意見があって面白いと思いつつ、違う方法がなかったのか、と無責任な立場からは感じてしまいます。
目次
超目玉の「令和の怪物」が決勝戦に出なかった?
昨日、今日とニュースなどでも話題になっているのが、
大船渡高校(岩手県)の佐々木投手の起用方法
に関するものです。
高校野球の岩手大会の決勝戦で、「令和の怪物」と呼ばれた大船渡高校の佐々木投手が登板せず、チームが2−12で試合に敗れてしまいました。
・トーナメント戦ですから負けたら終わり
ですし
・勝てば甲子園
という大一番だっただけに、佐々木投手の起用方法については
・なぜ投げさなかったのか?
とか
・懸命な判断だ!
など、いろいろな取り上げられ方がなされています。
理由は故障リスクを避けるため
佐々木投手が試合に出なかったのは、同校の監督が
「故障のリスクがある」
と判断したことによるものだったようです。
決勝戦の前日に登板しており、連投することで故障してしまうリスクがあると判断したと説明されています。
で、この判断を巡って、賛否両論いろいろあり、いろいろな捉えられ方がされています。
・故障を防ぐためには懸命な判断
・素晴らしい
・将来性のある選手で、甲子園がゴールではないから無理をさせる必要はない
という賛成派の意見もあれば
・監督のエゴ
・故障したとか、故障のリスクが高いならまだしも、故障する可能性って?
・本人は納得しているの?
など反対派の意見も多くみられます。
甲子園出場校の監督経験者、甲子園経験者、プロ野球選手など、似たような立場を経験してきた人たちの間でもこれだけ意見が分かれるというのは、なかなか興味深いところです。
結論に至るまでに両方を取りに行くという選択はなかった?
今回のニュースを見て、私自身が感じたのは
・選手がかわいそう(ただし本人が完全に納得できていれば別)
・別の方法がなかったのかな?
ということです。
本人や周囲の人たちの感情はなんとも分からないですし、よく知らない第三者が何かを言うようなことではないのでしょう。
ただ、1つ感じているのが
・佐々木投手の故障リスクを避けること
・甲子園出場のために勝ちにこだわること、勝利の可能性を高めること
の両方を取りに行くような工夫の仕方もあったのではないか?ということです。
(素人がどうこう言えたことではないというのが前提ではありますが・・・)
たとえば、
4回戦では194球を投げさせていますが、故障リスクの観点から194球まで引っ張ったことは妥当だったのかどうか?
とか
甲子園への出場可能性を高めるため、選手の納得感を高めるためには、準決勝で温存して決勝戦で投げさせるという選択肢はなかったのか?
など、「決勝戦で投げさせない」というほどの(苦しい)決断をするくらいなら、他にできたことがなかったのかな??なんてことを感じています。
ちなみに
もしあなたの家族だったどうする?
と聞かれたら、「投げさせてあげたかった」と思っている気がします。
ビジネスの場面でも「二者択一」ではなく第3の方法を探してみる
ビジネスの場面でも、似たようなケースがあると思います。
問題を単純化して「二者択一」のシチュエーションを作っているものの、「二者択一」の前に第3の方法がなかったの?
というようなケースです。
〇〇商品の拡販を考えるときに、
・値段を下げれば取引量を増やしてもらえそう
・値段を下げなければ取引量を増やしてもらうのは難しそう
の二者択一の前に、値段を下げずに別の価値を提供して取引量が増やせないかを考えるべきでしょう。
税務上の判断が悩ましい問題を検討するときに
・税務上の判断は黒と判断して税金を払う
・税務上の判断が黒だからその処理はしない
という二者択一に絞り込む前に、
税務上の判断が「黒」とならないような処理方法が何かないか?
を考えるべきでしょう。
なんとなく
AとBのどちらにしますか?
と問題を単純化したほうが判断しやすい場面もありますが、
あえて第3の方法を探したり、AとBの両方を取れる方法がないか、を考えてみることも必要ではないかと考えています。
【編集後記】
読みたいと思ったタイミングを外してしまうとダメですね、やっぱり。
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