いろいろな場面で「例外的な対応」「特例」を認めざるを得ないことがあります。
「仕方がない」と割り切れることもあれば、最初から「ダメなものはダメ」としておいたほうがよかったかも?なんてこともあったりします。
「例外的な対応」「特例」はやむを得ないもの!?
仕事をしていると、「例外的な対応」を認めざるを得ないケースがあります。
例えば、経理処理を考える場合に
「あるべき経理処理」があるにも関わらず、
間違えて処理してしまっている。
というケースがあったとします。
本来なら修正すべきですが、決算をまたいでしまっていたり、金額が少額だったりすると、「修正しない」という結論になることもあります。
例外として
(今回は)まあ少額だし仕方ないですね・・・
という会話になるというイメージです。
また、税務処理を検討する場合でも、
税務上、限りなく黒に近いグレー(要するに、避けたほうがよい)
という取引があった場合でも、
いろいろな事情により
・税務上、調整はしない
・ただし本来は避けるべきであり、あくまでも「例外的な対応」
として、やむを得ずスルーするケースもあるでしょう。
あるいは、会社で決められたルール以上の経費を社員が使ってしまったとき、
「払ってしまったのなら仕方ない。次からは気をつけて。」
と認めざるを得ない、なんてこともあるかもしれません。
・例外的な対応を認めるかどうか
・認めることがよいのかどうか
というそもそもの問題は別としても、「例外的な対応」が存在することは間違いないですし、ある部分では許容せざるを得ないケースもあるでしょう。
ただ、「やむを得ない」や「例外的な対応」であるとして、全てを認めていいのかといえば、そうではないケースもあるのではないかと考えています。
ダメなものはダメ!を貫いたほうがよいケース
例外的な対応というのは、
・今回だけは特別に
・このようなケースだけは特別に
のように、あくまでも特別な対応というのがベースです。
その意味では、「例外的な対応」を認めず、「ダメなものはダメ!」を貫いたほうが良いケースがあります。
それは
・例外が例外にならない人
・例外的な対応が当たり前と思ってしまう人
・開き直ってしまう人
など、です。
「ケース」というよりも「人」ですね。
やむを得ず、仕方なく、よかれと思って例外的な対応で進めることにしたにも関わらず、
「それが当然」
となってしまうと、やはりちょっと違うかなと思います。
前回はよかったのに、なぜ今回はダメなのか?
とか
以前はやってくれたのに、なぜ今回はやってくれないのか?
なんていう言葉を聞くと、よかれと思った対応が逆効果になっているなと感じることも。。
そうなると
次回から例外的な対応はやめよう。
ということにもなりかねませんし、
・悪しき前例を作りたくない
・クセになったら困る
・それでよいと思われたら歯止めが効かなくなる
という防御の意識が強くなると、結局、一切の「例外」がNGとなってしまい、かえってやりにくくなってしまうこともあるでしょう。
本人としても、自分で自分の首をしめてしまっている(可能性がある)、ということになりますね。
日頃のやり取りから想像してみることが有効かも
このように、例外が例外でなくなってしまう人の考え方は、日頃のやり取りに表れるものだと思います。
ことあるごとに
・前回は大丈夫だったので。
・前回は何も言われなかったので。
・なぜ今回はダメなのか。
というようなコメントが出てくる場合、ちょっと注意が必要です。
いろいろな背景、考え方があって許容されたにも関わらず、
許容されたという事実だけを基に「すべてOK」と拡大解釈する傾向がある人
である可能性があるからです。
組織の中では、多少のルーズさ、あいまいさもうまく利用できるとよいと思いますが、それを逆手にとられてしまうと「おいおい!」ということになりかねません。
「例外」を認めてよいかどうかについては、
普段のやり取りから想像して判断する
ということが必要になりそうですね。
【編集後記】
昨日は軽井沢でしっかりといろいろなことを考えてきました。
引き続き、本日も学びや刺激を受けながらの1日。
密度の濃い2日間になりました。
*「1日1新」とは→詳細はこちら
軽井沢プリンスホテル
軽井沢のとある場所