先週、久しぶりに東京ドームに野球観戦に行きましたが、ビールの売り子さんの営業活動、なかなか勉強になりました。
戦いはゲーム開始前から始まっている!
先週、ふと思い立って東京ドームにジャイアンツ戦を観戦しに行きました。
前日にチケット買えるが分かり、仕事の都合もつきそうだったので、急遽、一人で見に行くことにしたのでした。
試合開始よりも少し早めに球場に着いたところ、試合開始の20分くらい前からだったか、場内でビールの販売が始まりました。
野球観戦というと、野球だけでなくビールの売り子さんとのやり取りを楽しみにしている人も多いかと思います。
私自身ではあまりビールも飲めず、一人ということもあり、まったく関係ないのですが。。
で、いざ売り子さんたちが場内に入ってくると、ものすごい勢いで通路を歩き回り始めました。
あたかも周りの売り子さんたちと競争しているかのように(実際に競争なのでしょうが)。
小走りしながら必死に、でも笑顔は絶やさず、というなんとも不思議な雰囲気ではありましたが、周囲の人たちは一人、また一人とビールを買い始めていたのでした。
そもそも販売できる時間も限られているから、スタートダッシュでたくさん売ろうとしてるんだろうなと、あまり深くも考えず、そんな風に思いながら見ていました。
リピート客をしっかりフォロー
ふと、そんな単純なことではないんだなと気づいたのは、それから15分か20分くらいしてからでした。
まだビール残ってますか?そろそろ無くなりますか??
などと、先ほどビールを買ったお客さんに声をかけています。
たまたまその売り子さんだけなのかと思ってちょっと注意してみると、多くの売り子さんが同じように、さっき買ってくれたお客さんに声掛けをしていたのでした。
「そろそろどうですか?」「あとどれくらい残ってますか?」なんて聞きながら。
・ほんとに無くなりかかっていて、タイミングよく買えたおじさん
・ついついうれしくて(?)、まだ残っているのに一気に空けて注文するおじさん
など、反応もいろいろでなかなか面白かったです。
で、「まだあるからいいよ」と断ったお客さんに対しても、
「そうですか!ではまた後で来ますね!!」
と笑顔を絶やさず返し、本当にしばらくすると
「そろそろですか?」
と戻ってきます。
隣席のおじさん2人組みは、その2度目の声掛けでしっかりと購入していました。
この光景をみて、最初にあれだけ必死に1杯目を売ろうとしていた理由が分かった気がしました。
おそらく
・1杯目を買ってくれたお客さんに2杯目、3杯目と買ってもらう
・リピート客になってもらう
・そのためにはまずは最初の1杯目が大切
ということを意識しての行動だったのでしょう。
どの銘柄のビールが好きか?という問題はあるものの、最初に買った売り子さんからまた買えばいいかなと思う人は、結構多いのかもしれませんね。
「折れない心」と「常に笑顔」が素晴らしい!?
「いったん掴まえたら離さない!」とまで思っているかどうかは分かりませんが、それに近い気持ち、「自分のお客さん」というくらいの気持ちで、歩き回りながら販売している売り子さんが多いのだと思います。
会社などで営業部門を仕事をしている人のなかには
・断られるのがイヤ
・迷惑そうにされるのがイヤ
などの理由で、営業があまり楽しくないと感じている人が多いかもしれません。
やはり心が折れることもあるでしょうし。
ただ、この売り子さんたちは、あきらめずに何度もグルグル回りながら、新規客を見つけながら、リピート客のフォローも続けているわけです。
仕事だから、といえばそれまでですが、その折れない心は素晴らしいなと思うわけです。
しかも、しっかりと笑顔を忘れません。
これはたいしたものだなと、心から感じました。
そのマインドがあれば、どんな商品の営業をやっても素晴らしい成績をあげるのではないかなと。
野球を見に行ったはずが、楽勝ムードになったこともあり、途中からそんなことばかりが気になりながらの野球観戦となりました。
どんな商品を取り扱うとしても、「モノを売る」「買っていただく」ということのためにやるべきこと、基本は同じなんだなと改めて感じています。
もしも野球を見に行く機会があれば、野球観戦に加えて売り子さんの「売る努力」にも目を向けてみると2倍楽しめるかもしれません!?
【編集後記】
【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら
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