野球だけでなくビジネスでも参考になる「野村メモ」。気になる内容をメモ:その2。

昨日に続き、「野村メモ」で気になった内容、参考になった内容をメモしたいと思います。

野村メモ

もともとはジャイアンツのライバルチームの監督でもあったノムさんのことは、気にはなりつつ、「嫌な相手」という感覚を持っていました。

ただ、ノムさんの言葉を聞くにつれ、本などを読むにつれ、野球にかぎらずに参考になることがたくさんあると感じています。

この「野村メモ」という書籍もいろいろと参考になる内容が盛りだくさんです。

生き残るための15条

最初が、第6章に書かれている「生き残るための15条」という項目です。

はじめにヒンズー教の教えのなかの一節がとして次のものが紹介されています。
・意識が変われば行動が変わる
・行動が変われば習慣が変わる
・習慣が変われば人格が変わる
・人格が変われば運命が変わる
というものです。

これらの教えは、いろいろなところで見たことがある人も多いかもしれませんが、ミーティングでは野球のことだけでなく、このような言葉を紹介されていたようです。

また、この章では「プロ野球で生き残るための15カ条」として次のものが挙げられています。

第1条 人と同じことをやっていては、人並みにしかなれない
第2条 目的意識と目標意識を持つことがもっとも重要である
第3条 常に自信をもって挑む
第4条 「プロ意識」を持ち続ける
第5条 人真似(模倣)にどれだけ自分のαをつけ加えられるか
第6条 戦いは理をもって戦うことを原則とする
第7条 状況の変化に対し、鋭い観察力、対応力を持っていること
第8条 セールスポイントをひとつ以上持っていること
第9条 自己限定人間は生き残れない
第10条 打者は相手投手に内角(球)を攻める恐怖を持たせ、投手は内角球の使い方がうまくなければならない
第11条 鋭い勘を日頃から鍛えておく
第12条 常に最悪を想定して対策を練り、備えておく
第13条 仕事が楽しい、、野球が好きだ、の感覚を持て
第14条 時期にやるべきことを心得ている
第15条 敗戦や失敗から教訓を学ぶこと

第10条は野球に関するものですが、それ以外は野球やスポーツに限らず、仕事や生き方など、日常生活の多くのものに当てはまるものになっていますので、常に心に留めておくとよさそうですね。

ノムさんが野球だけでなく、
・選手個々の人間性を高め
・大人の集団にし
・結果としてチーム力をあげようとされていた
ということが分かり、参考になりました。

人を伸ばすミーティング

次が第7章に書かれている「人を伸ばすミーティング」という項目です。

選手に「考える力」をつけさせることを目的として、ミーティングを行っていたとのこと。

野球について「考える」だけでなく、「人間とは?」「生きるとは?」ということも考えさせていたのだとか。

選手がどのように感じていたのかは分かりませんが、ノムさんからこんな話を聞いてみたいなと思いますね(好き嫌いは分かれるところかもしれませんが)。

で、もう1つ、面白かったのが、ミーティングで「人間とは?」「生きるとは?」と選手に問いかけるとき、ベテラン選手やレギュラー選手には問いかけなかったらしいです。

・答えられなかったときに若手が見下すようになる可能性がある。
・ベテランなどに、大勢の前で恥をかかせたら、彼らからの信頼を失う。
ということに気をつかって、ということで。

あまりそんなことを考えそうなイメージがなかったノムさんは、かなり気をつかって選手と接していたのだと分かり、少し驚きました。

経営者やマネジャーなど、上に立つ人は、こういった配慮ができているのかどうか、振り返ってみるとよいかもしれません。

リーダーと部下、それぞれの要求は相反することを理解せよ

最後が、この本の最後の項目で書かれている「リーダーと部下、それぞれの要求は相反することを理解せよ」というものです。

ノムさんは、自身が南海ホークスで選手兼任監督をしていたとき、無我夢中で勝利を追いかけていたものの、周りが見えておらず「リーダーの何たるか」を知らなかったそうです。

評論家として外からみてそのことに気づき、これを理解していればと感じたのが

リーダーと部下、それぞれの要求は相反することを理解せよ

ということのようです。

監督の要求は
・自主性を持ってほしい(これがなければチームは滅びる)
・監督が何を求めているのか、それを知って欲しい
など。

一方、選手側の要求は
・自分の能力を評価してほしい
・自分に何を期待しているか教えてほしい
・結果が駄目だった時、その過程を知ってほしい
など。

監督が「チーム優先」で物事を考えるのに対して、選手はあくまでも「個人主義」。

・監督(リーダー)と選手(部下)それぞれが、「何をしてほしいか」を互いに理解していれば、その組織は自ずといい方向に進んでいくだろう。

・肝心なのはリーダーが部下にそれを気づかせること。

・リーダーが部下の思いに寄り添うことも必要。

と締められています。

考えてみればこれは当然のことで、一般の会社でも同じような問題をはらんでいますね。

分かってはいるけど実際にどうやるのか?というのが問題だったりもしますし、リーダーと部下との距離感もいろいろでしょう。

プロ野球であればコーチなどがその仲介役として機能していることが多いでしょう。

会社の場合、客観的に見られる人、それぞれの立場を理解しながらつなぐことができる人など、仲介役となるような人がいない可能性があります。

その場合には第三者(顧問税理士やコンサルタントなど)をうまく利用してみるのもよいかもしれません。

2回に分けて「野村メモ」のメモを書いてみました。
野球に限らず、ビジネスの場で使える考え方、頭に入れておくと役立ちそうなことがいろいろ書かれていますので、興味がある方は読んでみてはいかがでしょうか。

【編集後記】

「鈍感力=最強」だなと感じることがチョコチョコと。
あえて気づかないフリをしてスルーする(無視する?)ことはあっても、素ではなかなか厳しいと思うのですが、それを貫ける人っているんですよね。
正直、あまり関わりたくないところですが、まあスゴイですね。。

【昨日の1日1新】
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