「自分が言いたいことが伝わっていない」と感じたら、自分と相手との情報処理スピードの違いを意識してみると良いかもしれません。
説明しているのに伝わらない
税理士として顧問先の方とお話しするときに、
・こちらが伝えたいことをきちんとお伝えして
・それをしっかりと理解していただいて
・その通りに業務を行っていただく
ということが必要なケースがあります。
ところが、なかなか思った通りに伝わらない、ということもあったりします。
もちろん言い方・伝え方の問題もあるのだと思います。
ただ、なかにはしっかりと理解していただいてる方もいるので、原因はそれだけではないはずで、いったいこの違いは何なのだろうかと考えたことがありました。
このように仕事上の会話をしながら
・言いたいことが伝わっていない
・なんだか話が通じない
・話している内容が理解してもらえない
と感じる場面というのは結構多いのではないかと思います。
経営者=>社員
上司=>部下
先輩=>後輩
など、関係性はいろいろありますが、
・指導する場合
・教育する場合
・業務を引き継ぐ場合
・仕事上の指示をする場合
などに、こちらが一生懸命説明しているのに「伝わっていないな・・・」と感じるようなケースです。
このような
・なんで話が通じないんだろう?
・なんで言いたいことが伝わらないんだろう?
・なんで何度も同じ説明をしなければならないんだろう?
と思うことがあったら、
「伝え手であるこちら側」と「受け手である相手側」との頭の中での情報処理スピードの違い
意識してみると良いのではないかと考えています。
人それぞれのスピード
教えられたことや指示されたことを理解して自分の中に取り込むという場合、そのスピードには個人差があります。
頭が良い/頭が悪いという問題ではなく、
・ざっくり聞いて概要を捉えればOKと考えられる
・1つ1つ細かく確認しながらでないと進めない
など、考え方のタイプにより、受け取った情報をどんなスピードで処理していくことができるかに差が生まれるのだと思います。
前提として、その内容についてどの程度知識を持ち合わせているか?によって理解のスピードが異なることは間違いありませんが、ただそれだけではないのだろうなと。
その相手のタイプ、スピードを意識せずに伝え手側の突っ走ってしまうと、複数の人に同じ内容を伝えても
・同じタイプの人にはきちんと伝わる
・違うタイプの人の場合、思わぬところで思考が止まってしまっている
なんてことにもなりかねません。
また逆のパターンもあります。
伝え手がじっくりと1つずつ伝えたいと考えているのに対して、受け手が早く全体像を聞きたいというタイプだった場合、
「分かったからどんどん早く説明してよ!」
とちょっとイラっとされることもあるかもしれません。
このように、万人に通じるスピードというのは存在しないので、なかなか難しい問題ではありますが。
基本的に自分とはスピードが違うという意識で
このように相手に何かを伝えたいという場合には
自分とはスピードが違う
ということを意識しておくことが、まずは大切になると思います。
一般的には
経営者=>社員
上司=>部下
のような関係で、指導する・支持する場合、伝え手のほうがたくさんの情報をもっているというケースが多いでしょう。
そのような場面では、相手が自分が話している内容についてきてるかな?なんてことを意識して、確認しながら進めていくと良いかなと。
それが「受け手の思考停止=>再確認」を防ぐことにつながり、結果的に時間のロスもなくすことができるはずですので。
どちらが良いか悪いかという問題ではなく、人それぞれが持つスピード、タイプがあります。
まずは、そんなことを意識しながら会話することを心がけてみる、ところから始めてみると良いのではないかと考えています。
【編集後記】
昨日は夕方からガッツリと打ち合わせをして、ガッツリとお酒を飲んで・・・充実した時間を過ごすことができました。
楽しく仕事の話ができる、という関係って大切だなと改めて感じました。
【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら
日本酒 紀土(KID)