経理業務について、2月(3月決算法人で、事業年度開始から11ヶ月目)と3月 (3月決算法人の期末月)にやるべき仕事を確認してみます。
2月・3月にやるべき経理のルーティン業務。
事業年度開始から11ヶ月目と期末月。
2月と3月にやるべき経理業務のうち、ルーティン業務について確認してみます。
と言っても、ルーティン業務ですので、ふだんの月と変わりません。
・現金出納
・会計仕訳
・債権管理
・入金確認
・支払業務
・資金繰り確認
・源泉所得税納付
・各種の管理資料作成
といったあたりの業務を粛々とこなしていくことになります。
これ以外では、2月・3月という事業年度末が近づくタイミングでやっておくべき業務がありますので、簡単に確認しておきます。
2月(決算月の前月)にやるべきこと
ルーティン業務以外に、2月(決算月の前月)にやっておいたほうが良い仕事には次のようなものがあります(もちろん会社ごとに異なりますが)。
業績見込み
事業年度開始から10ヶ月が経過し、その事業年度の業績が見えてきているというタイミングです。
残り2ヶ月の売上見込み、経費見込みなどを加味しながら、業績の仕上がり見込みを作成してみると良いと思います。
予算があれば予算と比較してみると、想定通りなのか、想定外なのかも分かりやすいですし、必要に応じて翌期以降の計画にも反映させていく必要があるでしょう。
納税予測
おおよその業績見込みを確認することで、その事業年度分としての税金がどれくらい発生するかについても、それなりの精度で予測することが可能になります。
3月決算ですと、一般的には納付は5月末(延長して6月以降のケースもありますが)で、まだ3ヶ月あるとはいえ、納税資金に目処をつけておくことが必要です。
必要な税金対策
納税予測の結果、かなり税金を払うことになりそうだとしても、無駄な節税、無理な節税(グレー〜黒)は避けるべきです。
ただし、有効な節税、結果として節税になるようなものであれば検討する価値はあります。
残り1ヶ月〜2ヶ月というわずかな期間でも対応できるものはありますので。
まだなら翌期の予算作成も
まだ翌期の予算を確定させていない場合には、ある程度、このタイミングで確定させおいたほうが良いかと思います。
3月になると決算月ということもあって忙しくなりますし、万が一、4月以降にずれ込んでしまうと、期首(4月)からロケットスタートすることができなくなってしまいますので。
3月(決算月)にやるべきこと
3月には、主に本決算に向けた準備を進めておく必要があります。
決算に関する打ち合わせ
決算に関しての注意点など、事前の打ち合わせを税理士としておいたほうが良いです。
監査法人から会計監査を受けている大きな会社でも、事前の打ち合わせは行っていると思います。
実際の決算作業というのは、3月のデータが締まってから4月に行うわけですが、
・事前に準備できること
・事前に準備しておくべきこと
がありますので。
前期の決算で間違えて修正した項目、前期は間違えたままにしたが当期は修正すべき項目、など、それぞれ注意すべきこともありますので、決算業務が忙しくなる前に詰めておくと良いのではないかと。
社内へのアナウンスも
経営者や経理担当者にとっては一大イベント(?)でもある決算ですが、一般社員の方の中には、あまりピンとこないという人もいるかもしれません。
円滑に決算業務が進められるように、事前に社内でアナウンスしておくことが有効です。
・売上、仕入、各種経費の計上を締め切るスケジュールの周知
・経費精算、旅費精算が漏れないように注意喚起
・在庫があれば月末に棚卸しする段取り
このようなことをしっかりと準備しておくことで、決算時のバタバタは多少は回避できるのではないでしょうか。
何回かに分けて、一通り、毎月やるべき経理業務を確認してきました。
実際には、会社によっても異なりますし、労務関係は他にももっとありますし、線引きは難しいところです。
どんな内容であれ、「いつ何をやるべきか?」を簡単なリストにでもして整理しておくと、漏れたり迷ったり、というリスクは多少減らせるのではないかと考えています。
【編集後記】
昨日は3年ぶりくらいに、とある税理士の方とお会いしました。
雑談のなかでいろいろな税理士の話が出てきましたが、世の中にはいろいろな税理士がいるものだなと。。
【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら
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