少し前、未成年の警察官によるショッキングなニュースが飛び込んできました。
叱られたから撃つ?
ショッキングなニュースとは、
19歳の警察官が、教育係である41歳の警察官から厳しく指導されたことに腹を立てて、拳銃で撃って殺してしまった。
というものです。
情報も限られていますし、当事者同士でないと分からないことありますので、詳しいことは分かりません。
ただ、ニュースなどで見る限り
・厳しく叱られた
・それに対して腹を立てた
・そして銃撃してしまった
ということは間違いのない事実のようです。
プレジデント(オンライン)には、
「叱られたことのない人」を叱ると殺される
という目立つ見出しで記事が書かれていました。
http://president.jp/articles/-/24964
興味がある方は読んでみていただければ。
記事のなかでは、撃った巡査は「怒りや攻撃衝動を制御できない衝動制御障害」という「間欠爆発症」の可能性があるとされています。
この「間欠爆発症」というのは、怒りを制御することができずに、かんしゃく発作、激しい口論や喧嘩、暴力などを繰り返してしまうことがあるようです。
もちろん「病気の可能性がある」と書いているだけで、詳しく突っ込んでいるわけではありません。
本当に病気なのか、病気でないのか、あるいは精神的部分での特徴を「病気」という表現で括ってしまうことができるのかどうかも、素人なので分かりません。
ただ、このような人が多い、あるいは増えてきているということは間違いないのかもしれませんね。
決して他人事ではない
今回の事件、はっきり言って理解できません。
ただ、拳銃があるかどうかは別として、社員や部下、後輩などに注意したときにこれと似たような思いや恐怖を感じたことがある方は結構多いのではないかと思います。
具体的には
・注意したら逆ギレされた
・逆恨みされた
などなど。
若手社員に注意したところ、「お前、殺すぞ!」と言われたという話を身近なところで聞いたこともあります。
社員や部下、後輩などに社内で「教育」しなければならないケースは多いと思いますが、そのときに逆恨みされてはかないませんね。
といっても、逆恨みを恐れて言うべきことを言わないことが正しいとは思いません。
まずはできる限りことをやってみて、それでも相手には通じないことが分かったところで、諦める(!?)のが良いのではないかとすら感じてしまいます。
それはそれで寂しいことですが。
効果的な指導とコミュニケーション
前述したプレジデントの記事では、殺されない「正しい叱り方3か条」として、以下のものが紹介されています。
・できるだけ丁寧な言葉で話す
・何ができていないのかを具体的に説明する
・侮辱と脅迫は禁物
正直なところ、ここまで気を遣わなければいけないの??という気がしないでもありません。
ただし、それによってコミュニケーションの質が高まったり、結果が出やすくなるのであれば、試してみる価値はあるのではないでしょうか。
ちなみに、叱る側・教育する側の立場では、そもそもの話として、「叱ること」や「教育の内容」が正しいものであるのかどうか、が一番大切であることは間違いありません。
相手からどのような反論、反発を受けようが、すべてに対して理詰めで返すことができるかどうか、が1つの基準になるかと。
・この人は言っていることがいつもバラバラ。
・言っていることとやっていることが合っていない。
・指導の内容が分かりにくい。
・説得力がない。
・すぐに感情的になる。
もしも、普段からこれらのように思われているとすれば、その相手にこちらの意図を正しく理解してもらうことは難しいでしょう。
(若かりし頃、そのような上司/先輩が多かった部署がありましたので、経験済みです!?)
「叱る」ということに限らず、
・自分の意見を伝えたい。
・正しく相手に理解してほしい。
という場合には、
・何を伝えるか
・それをどう伝えるか
の順で考えることが必要だと思います。
こちら側の意図が伝わらないとき、「その相手がおかしいだけ」と切り捨てることは簡単ですが、まずはやるべきことをやってからの判断でも良いのかなと思っています。
【編集後記】
最近、セミナーに出たり送られてくるメールを見ていると、高額セミナーに誘導するための露骨なマーケティングが見えてきて、少しげんなりすることがあります。
受け手というのはやはり敏感だと改めて感じますし、逆の立場では気をつけなければと良い教訓になっています!?
【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら
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