会計のことがよく分からない、いまいち理解しにくい、と感じている経営者の方は結構多いのではないかと思います。
そんな方は、この時期に多く見かける「新入社員向け」のもので基礎から学んでみるのも1つの手ではないでしょうか。
「新入社員向け」が増える春先
4月に入り、街中でも、見るからに新入社員と分かる人たちが多く見られるようになりました。
この時期になると、新聞、雑誌、ネットなどでも、「新入社員向けの〇〇」という特集記事が組まれたりしています。
自分自身の専門分野やよく知っていることであれば、量・質ともに物足りないと感じられるものが多いかもしれません。
一方、自分が苦手だったり、体系的に理解できていないようなものであれば、「入門編」として使えるものが案外あるのではないかと思ったりしています。
そのような「新入社員向け」として特集される典型的なものの1つが、財務や会計に関するものではないでしょうか。
日経新聞でも財務講座を連載
今週の日経新聞では、「新入社員のための財務講座」という解説記事が掲載されています(全部で4回)。
1回目(2018年4月4日)は損益計算書について書かれています。
・損益計算書の構造
・日本基準では利益は5段階
・費用、収益のざっくりとした内容
・新日鉄住金の財務数値(参考)
などについて、解説されています。
2回目(2018年4月5日)は貸借対照表について書かれています。
・貸借対照表の構造
・自己資本比率
・債務超過
・のれん
などについて、解説されています。
ちなみにこれらは日経新聞の電子版にも掲載されていて、本日時点では、内容を確認することができます。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO28967180T00C18A4DTA000/
無料会員でも記事を読むことはできますので参考にしていただければ。
記事の内容は、できる限り分かりやすく書こうとしていることは伝わってくる気がします。
ただ苦手意識がある人に、すんなりと入ってくるような書き方にまではなっていません。
あくまでも新聞の記事なので、多少はやむを得ないのでしょうね。
新入社員向けで基礎を確認するメリット
このような新入社員向けの記事や資料の良さは、知らないことを前提で書かれていることだと思います。
今回の日経新聞の記事でもそうですね。
世の中で」「入門編」と書かれている本や記事でも、実際にはある程度の基礎知識があることを前提として書かれているものが多いと感じています。
そもそもの前提知識がないと、使われている言葉が理解できない、なんてことは結構ザラなのではないでしょうか。。。
これは、伝える側がいかに「相手の立場」「相手のレベル」を想像できるかにかかってきますので、非常に難しいです。
だからこそ、自分が伝え手のときには十分注意しなければならないポイントだと考えています。
実務で使える知識とは別物
ちなみに改めて書くまでもありませんが、このような入門編はあくまでも「基礎」を確認するためのものですので、実務で使える知識とは別物です。
とは言え、一気に実務レベルに飛ぼうとしても難しいと思います。
実務レベルに引き上げるまでに
・コツコツと独学で積み上げるも良し、
・自分なりにゴールを設定して、どのように知識の習得を目指すかを検討するも良し、
です。
どのように進めていけば良いか、専門家などに相談してみても良いかもしれません。
ゴールを明確にしておけば、きちんと相談にのってもらえるはずですので。
【編集後記】
昨日の夜から今朝にかけて、久しぶりに体調を崩してしまいましたが、ひどくならずに回復しつつあります。
予定がびっちりのタイミングでもあり、少しホッとしつつ、もっと体調管理に気をつけなければと大反省です。。。
【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら
ブランのあんぱん