経営指標・財務分析指標が分かりにくいと感じたら試してみること

経営指標と呼ばれるものにはいろいろなものがあります。

聞いたことはあるけど、いろいろな指標があっていまいち分かりにくいと感じたことがある方も多いのではないでしょうか。

いろいろな経営指標・財務分析指標や財務数値

経営指標や財務分析指標にはいろいろなものがあります。

で、まずはその前に、経営指標を算定する基礎となる財務数値があります。

財務数値

経営指標を算定する基礎となるのが財務数値です。

・売上高
・売上総利益
・営業利益
・経常利益
・純利益(税引前/税引後)

・純資産
・総資産
・現金預金
・棚卸資産(在庫)
・流動資産
・固定資産
・流動負債
・固定負債
・資本金
・自己資本(株主資本)
などなど。

財務諸表(貸借対照表、損益計算書)に表示されるこれらの項目に加えて、従業員数、株式数など様々な数値を使って算定するのが経営指標ということになります。

経営指標・財務分析指標

いわゆる経営指標と呼ばれるものは、かなりたくさんあります。

すべては書ききれませんが、次のようなものがメジャーなところでしょうか。

*安全性
・自己資本比率(%)=自己資本÷総資本*100
・流動比率(%)=流動資産÷流動負債*100
・固定比率(%)=固定資産÷固定負債*100
・有利子負債月商比率=有利子負債÷平均月商

*収益性
・総資本利益率(ROA)=当期純利益÷総資産
・自己資本利益率(ROE)=当期純利益÷自己資本
・売上高利益率=(各種)利益÷売上高

*効率性
・総資本回転率(%)=売上高÷総資本*100
・在庫回転率(%)=売上高÷在庫*100

これら以外にも、労働分配率や従業員一人当たりの利益などを参考にしている会社も多いのではないかと思います。

自分の会社が参考にすべき指標を把握する

ざっくり挙げただけでも前述のとおり、かなりの数になります。

計算式に実際の数値を当てはめれば数値を計算することはできますが、それだけでは単なる計算結果に過ぎません。

当然のことながら、そのまま経営に活かせるというわけでもありません。

会社の規模、事業の内容、経営状態、会社のステージなど、その会社が置かれている状況によって参考にすべき指標が異なるからです。

すべての指標が良い状態であるに越したことはありませんが、そんな会社はなかなか無いのではないかと思います。

例えば、これから事業を本格的に立ち上げていこう、設備投資していこうとしているときに、効率性や借入金に関する指標を気にしていたら、必要な投資をすることが出来なくなるかもしれません。

逆に、会社の状態が安定し、事業も安定しているのであれば、これらの指標を目安として改善を続けていくことも有効になるのではないかと思います。

まずは

会社の置かれた状況によって参考にすべき指標が異なる

ということを認識したうえで、

自分の会社が参考にすべき指標が何かを把握する

ところから始めるのが良いのではないでしょうか。

経営指標が分かりにくいと感じたら

とはいいつつ、経営指標、財務分析指標にもいろいろあってどうしても分かりにくい場合、優先すべき指標を1つとか2つに絞って確認してみても良いと考えています。

いろいろな指標をしっかりと確認するのが望ましいことは前提としつつ、いきなりだとハードルが高いので。

たとえば、利益や利益率などの収益性を意識していきたいのであれば、

売上総利益率=売上総利益÷売上高

を把握すべき指標と定め、

・毎月
・当期
・前期
・前々期

売上総利益率を算定し比較・分析したり、あるいは商品別の売上総利益率を算定して同じように比較・分析することも有効でしょう。

まずは優先すべき指標を1つ、2つに絞れば、分かりにくいという感覚も薄まるのではないかと思います。

「なんだか分かりにくい」とか「めんどうだな」と感じている方は、会社にとって必要と思われる指標を最低限の数に絞って、確認してみるところから始めてみてはいかがでしょうか。


【編集後記】

いろいろと思うところがあり、2代前のゴルフクラブ(20年前に買ってから3年くらい前まで使い続けていたアイアン)を本格的に復活させることにしました。
まずはグリップ交換をしなければ。

【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら

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